「冬の踊り子白鳥の舞」 ■福島県の中央部に聳え立つ会津磐梯山。その麓に広がる山上湖。標高約500mに位置する猪苗代湖。 奥羽山脈と越後山脈の狭間は、太平洋と日本海の分水嶺でもある。その天空の湖には、毎年数百羽の白鳥が飛来する。カモのお供を引き連れて、華麗に遊ぶ白鳥は優雅そのものです。 厳しい寒さの中でも、意気揚々とする姿は見る人にとっても心の底から活性が漲ってきます。 <日毎に代わる自然造作劇> ■猪苗代湖の冬本番は、クリスマス寒波が序盤となり、1月中旬頃には厳冬期本番となります。北西からの強風が吹き荒れ、気温は氷点下5度から10度の世界。 天空の湖は標高500m。シベリアからの寒気が吹き込んでくる。北側と、東側湖岸帯には、一晩の内に自然の造形美が誕生します。 ●右写真は、12月末降雪の上に氷ったしぶき氷でしたが、日中の気温が6度になってしまったために崩れかけている。この物体を遠くから見たときは、白鳥かと思いました! ●天神しぶき凍り撮影ツアーDVD ■真冬は、寒風が吹き荒れる日々が一晩ならず何日も続く。 これがまた面白い創作劇となります。前日の様相からは、信じられないほど頑強な氷の回廊(テトラ回廊)となる。北側のしぶき氷は、R49から隣接した天神浜湖岸帯。この場所は有名で、多くの人々が立ち寄ります。 しかし、私は郡山市湖南町の浜路地区を好んで散策している。 強風の日は、まともに風下となるので波しぶきがかかります。となると、樹木の造形美ところではなく、あっという間に人間しぶき氷となってしまいます。これは笑い話ではありません!衣服はもちろん!顔面の鼻からツララが下がっていましたよ!! 「しぶき氷の美しさ」 ■天神浜の氷よりも、浜路地区(郡山市湖南町)の氷の方が断然美しいと思います。! その理由は、透明度の違いからです。天神浜周辺には、広大な葦原。生活排水が流れ込みます。したがって、湖底は泥となり微粒子が巻き上がる。それに比べて、浜路地区の湖底はすべてが小石。これらを簡単に見比べる方法は、太陽の光を通すことですぐわかります。 透明度が高くなればなるほど、南極氷と同じくクリアブルー(陽斜度により)になります。
「話は変わるけど!」 ■この写真は、郡山市三穂田町で起きた出来事です。とんでもない事件は、深夜に起こりました。2005年12月26日の朝。郡山市郊外にある山小屋から、市内に向かう途中だった。中通地方では稀な寒波が襲来した。路面は凍結して30pの積雪。急な下りカーブで、一台の車がスピンして田んぼの中に転落。 幸いにも、ドライバーは無事だったのだが。 雪ならぬ冷たい雨が降り注いだのだ!事の顛末は、転落した際に露出していた大口径の水道管を、損傷させてしまったのである。 早朝通りかかった私は、わが目を疑いました。 30m近い大噴水だけでもびっくりするのに、何と強風にあおられて雑木林には樹氷になっていた。それだけではありません、新築したばかりの隣家も凍り付いていました。枝が折れ果てた林は、春を迎えました。しかし、半分以上は枯れてしまった。そっこで問題です!何故猪苗代湖の樹氷群は枯れないのでしょうか? ※5年後すべて枯れ果ててしまいました! |
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