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「河内川 Fly Fishing」
◆5月中旬。
東北各地の渓流筋は、雪代水も終わりを告げて安定した水量となってきた。渓流旅と、川畔の温泉は釣り人癒しの場。疲れた足腰を癒すのは、やっぱり温泉だよね。
東北道白河ICから、R37羽鳥湖線を経由して天栄村岩瀬湯本方面に向かう。湯元温泉の歴史は、千年以上前に開湯したと言われる歴史ある湯宿だ。今でも、分厚い萱の屋根風情が残っている。道すがら、泉酒屋から入漁券を購入。鶴沼川に合流する河内川は、白森山系を水源にする山岳渓流である。
◆広葉樹林帯からの水質は極めてクリアで、水生昆虫もヒラタ系から大型のカワゲラまで豊富だ。
下流域では、ヤマメも見られるが、釣り人の本命は山岳渓流特有の身の引き締まったイワナがお目当てになる。ところが、何故か私には山女魚ばかりアタックしてくるのです。
湧き上がるような新緑と、渓魚との戯れは心地よい疲れを和らげてくれます。
でも、やっぱり温泉が一番だね!
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「AM10:00.」
◆FFタックルは、7F#3番。9F6X。
ブッシュリバーなので、エクストラティペット(継ぎ足し)は加えなかった。
合流地点より少し上流から入渓。水温12度。既に、モンカゲロウのハッチが見られた。
セットフライは、マーチブラウン(明るい茶系)#14ベーシックハックル。
◆落ち込みから、瀬がオープニングする葦際スレスレにフライをシュート。
小さなライズに惑わされながらも、ようやくストライク。サイズは20cm弱とイマイチだったが、先ずはイワナの洗礼に感謝。一k程遡行した渓相は、どんどんと山岳渓流の様相を現し始めた。大きな岩と、落ち込みの連続だ。
フライをキャストと言うよりも、落ち込みサイドの岩穴に落とし込む変則スタイル。
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「ライズを発見」
◆リバーサイドで、ライズがあった。
さっきからチビイワナに悩まされてきたのだが、今のライズリングは大きかった。ティペットラインを確認してからシュート。ファーストキャストも、その次のアプローチも反応が無い。ダメかと思いつつ、無造作にロールでフライを打ち込んだらバシャリと魚体が反転した。
◆折角ライズしたのに、見事な空振り。
その後も粘ったものの、二度と姿を現さなかった。相当プレッシャーが掛かっているフィールドだ。何しろ、リバーサイドの小道は硬く踏み締められているからね。
◆川面からは、いろんな種類のカゲロウが乱舞している。
イブニングチャンスの光景が目に浮かびます。けれど、こんな山ン中に居る訳も行かず遡行を開始。
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「ようやくヒット」◆苔生した岩の下から、伏流水が盛り上がっている。
オーバーハングした暗闇は、見るからに、イワナの塒だ。
セットフライを、エルクヘアー(鹿毛)をブレンドしたイワナスペシャルにチェンジ。
できるだけポイントに近づいてから、穴目掛けてフライを叩き入れた。華麗なイメージの、フライフィッシングとはとても思えない仕業だが、ポイントに落ちた時の衝撃がモノを言うのである。詰まり、テンカラ釣りの打ち込みだ。一発で、飛び出してきました。フライを咥えたまま下流に走る白い魚体?
◆まさか。そうなんです。イワナは黒。ヤマメは白と相場は決まっています。 ヒットした獲物は、全く予期しなかった幅広ヤマメでした。全ての読みが外れても、ムッチリ魚体を見れば嬉しいモンでございます。この渓流は、奥が深く一日遡行となります。
■旅随想
<源流部の近くには、秘境。二岐温泉があります。>
ここでは、渓流沿いの露天風呂がお勧めです。都内からも近く、忍び恋の隠れ宿としてはいいかもね。
例え熟女魚が抱けなくても、ムッチリ女体と戯れたら明日への夢が開けます。
Link
南会津東部漁協0241:67:4555 日券:1,050円年券:5,250円(要写真)
アクセス:東北道白河IC〜R37羽鳥湖線。R118湯元温泉まで約一時間。◆天栄湯宿情報:0248-85-2222
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