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「秋田県雄勝町」
◆何故か秋田が好き。
若かりし頃。秋田方面には、よく来ていました。殆どが釣りでしたけど、いつもお相手がいましたっけなぁ〜!。今では頭に毛が3本ぐらいしか残っていないけど、昔は色気もありました?そんな想い出を胸に秘めながらに、懐かしい東北の渓流を旅しているんですよ。
◆てな訳で、今回は秋田県雄勝町を流れる役内川に釣行しました。
栗駒西山麓に位置する役内川は、虎毛山水系のブナの原生林から湧き出した清らかな清流だ。この渓流沿いには、伝統ある秋の宮温泉郷(鷹の湯温泉。稲住温泉。湯の又温泉。湯の岱温泉)がある。
湯量も豊富で、それぞれの泉質も微妙に異なる。
源泉の温度は、70℃から90℃以上と高温である。
◆10数年前。
一人旅では、よく訪れていた秋田県。奥羽山麓には沢山の温泉がある。
男一人では何の叙情もないけれど、ひょんな事から相棒が見つかったのだ。
あの頃の峠道は大蛇以上に難儀だったけれど、今ではアクセスもよくなりましたね。
しかしながら、上流域については護岸工事や土砂の流れ込(道路拡張)みで余りにも変貌していた。
道路拡張で、上流域では昔の面影は全く失われていたのだ。それでも、温泉場から中流域については、気がかりだったが昔の流れに安堵した。
川井橋を過ぎた辺りのコンビニで遊魚券を購入。
いつものポイントに入渓しようとしたら、先行者がいたので大役内川合流よりも2km下流からキャスティングを開始した。
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「初夏のフライ」
◆役内川の上流部は、急流に磨かれたイワナがヒットする。
しかし、温泉場から下流域はオープンフィールドが各所に点在。
#14番エルクカディスを流すと、幅広の綺麗がヤマメが飛び出してきた。
FFタックルは、その名もORVISヤマメスペシャルだからね。ヒットする筈です!
◆AM:10:00.9Fリーダーに5Xティペット。
余りにもドッピンな天気だったので、ライズしないかも?と案じてたいがノープロブレム。余程プレッシャーがローレベルなのか、場荒らし(アンディー)がいたのにファーストキャストからアタックしてきた。
「秋田ヤマメは美形揃い」
◆どうしてなのか定かでないが、秋田ヤマメは色が鮮やかなのだ。
此処20年程、東北各地の渓流旅を続けているが、秋田おば娘が一番だね。
心底惚れ惚れする魚体である。銀箔が深く純粋色。オレンジの帯が鮮やか。
パーマークのブルーがシースルーなのである。川沿いには、何箇所ものお湯が湧き出ているから湯美人かも。
色白に、これだけのカラーファンデーションをカバーリングされてしまうと、
まさに祇園の舞妓さんのようにさえ感じられる。(ホンモノの舞妓さんには逢った事ないけど)
これを抱かずに、真のフライフィッシャーマンとは言えないよ。
擬餌鉤師は、もともと性格的に詐欺師みたいなモンだからね。 |
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「流れの境目」
◆水中に生息する魚族は、海沼川に拘らず境目が好きなのだ。
渓流には、枕石。倒木。縁際。落ち込み。等など、この全ての周辺の流れが変化している。それらのフィールドは、餌の流れや活性酸素も豊富で水生昆虫も多く生息している。即ち、ベストポイントを形成しているのである。
◆サイトフィッシングとは、タ−ゲットを確認してからフライをプレゼントするもの。これが上手く行けば、余裕を持ってフッキングできるのだ。しかし、この堰堤に姿を見せた山女魚はトンでもないスレッカラシだった。
ファーストキャストのみ、僅かに近寄ってきたが後は知らん振り!取って置きのスペシャルフライをセットしたのに、全く見向きもしなかった。多分、釣る事ばかり考えて、キャストポイントが高位置にいたことを忘れていた為と思う。反省してマス。
■一緒に釣行したアンディーちゃん。
キャストする前にポイント目掛けてダイビング。是では、トテモ釣りになりません。
この日は、水鳥追って田んぼの中に。お蔭様で、車の中は肥やし臭くて帰路の高速ではウインドオープンでした。
「この魚体が堪らない」
<写真拡大>
◆葦際を丹念に探りながら、ブラウンCDC#14番を流していた。
水深は約70cm。流速は5km位だったが、流れに巻き込まれたフライがウェットになりながらスローダウン。そこに銀箔の魚体がスライドするように交差した。その様子を変更グラスで見ていたため少し遅めのフッキング。#4番のロッドが大きく歪んだ。
◆その感触から、尺ヤマメと判断。(歳の功)
最初のテールウオークは、激しかったが直ぐにおしとやかに。宥めつつ、優しくランディングした。初夏の陽射しの中に躍り出た彼女は、まさに秋田美人だった。巷の街女魚は断絶だけど、山の熟女魚とは離れられませんねェ〜。
■雄勝漁協:0183:52:2584
■コンビニたかはし:0183:55:2212 |
「秋の宮温泉郷の想い出」
◆秋田と宮城を結ぶ国道108号沿いに点在する秋の宮温泉郷。
それぞれ古きを大切にする温泉が点在する。 その中の「鷹の湯温泉」は千余年前に鷹が傷を癒したと伝えられる名湯だ。できるなら、私の心の傷も治して欲しかったけど。其れは別にして、四季折々の役内川の流れを楽しみながらの露天風呂は絶品。
もともと湯治が主であり、現在も別館「河鹿荘」は自炊専門の湯治宿として人気がある。
若者には、リゾート気分が楽しめる秋の宮山荘がある。
◆鷹の湯には、混浴1つ。
婦人専用1つの露天の他に、館から川沿いに降りたところにも混浴が1つある。川石で組まれた湯船には常にお湯が注ぎこまれ、また常に溢れ出て自然に帰る。
川面を背にした岩肌から、とめどなく滴り落ちる清水が湯船に滑り込む風情。
川風を感じながら、湯気に埋もれるなんて気分爽快ですよね。
■鷹の湯温泉 ■アクセス
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