<福島県南会津水無川FF紀行>   









 
水無川フィールド ■南会津の渓流。。川柳の芽吹きと共に躍り出る大イワナ。

◆福島県には、三通りの春がある。
残雪の無い阿武隈水系。太平洋と日本海とに分ける分水嶺の奥羽連山水系。
そして、豪雪の里として知られる会津地方がある。
会津郡の中で、一番早く春が訪れるのが日光国立公園と隣接した水無川(男鹿山水系)である。例年にない気温上昇で、イワナも瀬に出てきたよ!との誘いを受けて、フライロッド片手に軽トラックに飛び乗って?ご機嫌伺いに出発した。
私の年代モノのマイカーは、先日火を噴いて修理屋にいったまま一ヶ月半が過ぎても戻って来ません!
◆水無川付近まで行ったが、釣券を買う場所が分からない。
ようやく聴き当てたら、リバーサイドでは買えないとか。再び町内に戻り、こめや釣具店で釣況を聞き込みながら遊魚券を購入。雪代水の流れを把握するために、下流部の水無川橋付近で観察。水温5度。水色極めてクリア。水量やや大目。ネコヤナギの芽も大きく膨らみ、例年よりも一週間以上早い状況だった。

フライキャスト <川底の様子。>

◆川石の裏には、アカマダラ。ヒラタカゲロウ等の幼虫がびっしり着いていたが、未だ小さく羽化は4月下旬以降になる。水無川は、字の如く初夏ともなると水量は3/1になってしまう。この付近の地層が、土石流が堆積した新透水域だと言われている。
その流域は、落差のある直線河川のために堰堤(2m以上)が各所にある。ターゲットは、ヤマメとイワナの混成地帯だ。主なポイントは、C&R地域となる中流域(株木橋)から上流だが、今回は下流域となる枯れ葦原のブッシュリバーを狙ってみた。
◆オービスセブンスリー(7F3インチ)ロッドに、DT3Fライン。9F7Xリーダー。セットフライは、#16番CDCモスキート。中洲をウエーデングしながら、浅瀬から深み(ブッシュサイド)にアップクロス(上流に向けて)シュート。直ぐに、ラインをメンディング。これは、ナチュラルにフライを流したい時に行うラインワークだ。
小さな流れ込みが、本流に交わる怪しげな境目。ドライフライに、浮力材を添付して慎重にシュート。詐欺師の思惑通り、一発でライズ。狙い通り、鮮やかなブルーマークが躍り出たのだが、キャッチしたのは幼い山女魚だった。
山女魚がヒット<堰堤間のストリーム>
◆堰堤の下はコンクリートなので、見た目はいいがポイントにはならない。葦が覆うまでは、下流域のブッシュ帯(リバーサイド)を狙うことだ。
この中には、行く筋物流れがクロスしているので、思いもかけない大物山女魚が潜んでいる。
◆今回は、水温が低くライズも少なくノーヒットだったが、GW頃からはドライのチャンスが巡って来る。中州に渡れば、川幅5m程度あるチョークストリーム。12F7Xリーダーでイマージャー系フライ。又はダビングニンフを流し込むのもヒットアクセス。私は、この釣り方が好きではないのでやりません!もちろん、ドライオンリー!!
◆堰堤を乗り越えながら、ヒット&ウェイ戦法で遡行するが、未だ水温が低いためにライズが少ない。芽生えたばかりのフキノトウを、三つばかりポケットに押し込みながら、目の前のポイントに注目。チャンスは、ファーストキャストのみだ。バックスペースを確認(ブッシュが多い)して、サイドキャスト。
イワナ◆流木が折り重なったエグレ下には、暗闇の深みが。
リーダーを確認して、フライを#14番ガガンボに変えた。
早春期には、コカゲロウが多くハッチするので#14番ブラウンマートフライの効果的。
一瞬、流木にトラブルしかかったが、そのフライ目掛けて黒い魔の手が掻っ攫った。ロッドの悲鳴から、正体見たり。
春先から縁起がいいね!とばかりにランディング。

尺イワナ<まさに見事な、尺イワナでしたよ。撮影後、素早くリリース。>
しかし、これっきりライズも無くなり収穫はホロ苦い山菜だけ。株木橋から上流域はC&R区間になる。ただ、週末は入渓者が多いのでトラウトのプレッシャーは高くなる。こんな時には、マイクロスポット(小枝の下とかエグレの奥等)にどんどんシュートするように心がけてチャレンジして下さい。
イワナ
 南会津東部漁協0241:67:4555
 釣況&券購入:0241:62:4467(こめや釣具店)
 日券:1,050円年券:5,250円(要写真)

●場所 : 南会津郡下郷町湯野上温泉居平 渓流と吊り橋の見える絶景露天風呂
吊り橋の上から丸見えの露天風呂 ●料金 : 無料 ●時間 : 日の出〜日没
アクセス : 磐越道会津若松ICから国道118号経由で1時間
●泉質 : 弱アルカリ単純泉 ●効能 : 胃腸病・皮膚病・疲労回復
●東北自動車道西那須野・塩原ICより1時間30分 Link
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