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「春木屋ラーメン」
郡山市内には、2006年1月現在80軒以上のラーメン屋が営業している。 人口32万都市ではあるが、この数字を見ても如何にラーメンを好む土地柄かが判断できる。春木屋ラーメンとは、創業者である今村五男が東京荻規模で昭和24年に開業した中華そば屋が始まりだ。それから40年が過ぎた1985年に、初めて師弟制を導入し採用されたのが郡山分店の店主である「手塚」さんだった。その後、修業を重ねて1993年に終了。さっそく地元郡山へ戻り、念願だった春木屋分店の開店を果たした。
「中華そば」と書かれた暖簾をくぐると、何処か懐かしい香り立ち込めてくる。明らかに普通のラーメン屋とは異なる。刺激臭の豚骨や調味料の匂いではなく、やわらかく甘い香りなのである。それは、ふる里の味「煮干を基調」にした醤油ダレの匂いだった。早速チャーシュー麺を注文。程なくして、目の前に現れたのは「春木屋自慢のチャーシュー麺」だ。うっすらと、油が浮いた中にちじれ麺。そして丸型の大きいチャーシューが4枚。味付きメンマと海苔が乗っていた。
自家製麺の特徴は、4種の小麦粉配合によりその食感は少しぞそっぽい!(ツルツルとは言えない。)かん水を使用しているが加水率が少ないとかで、普通に見られる淡い黄色ではなく肌色に近い仕上がりだ。まして何処の手打ち麺にも見られるように、麺をネカせる事も無い。麺の太さは、寒い季節にはやや太めとして、暖かさと充実感を醸し出している。初夏からは、少し細目にして清涼感と食後のすっきり感を求めていると言うから、日々研究心は限りない発展途上にあると見た。
スープの特徴は、何と言っても和風の味と香りです。
その源になるのは、30種類以上の野菜、ガラ、魚介などの吟味された材料にある。その個々の素材バランスが、繊細な味をつくりだしている。メインとなるのが、極上の煮干にあるという。そして、寒い冬場こそ一番旨いと感じるのは、煮干の完熟度が一番高いからだと教えてくれた。スープを口にすると、其処には味の安らぎから来る安堵感がある。
チャーシューは、春木屋の看板でもある。
サクッとした肩ロースと、やわらかい外モモ肉を使用した自家製だ。春木屋の歴史を今に継ぐ醤油ダレが染み込み、二種の異なる歯応えが旨味を倍増してくれる。
少し濃い目の色をしたメンマは、袋から取り出した黄色のメンマではない。是も、醤油ダレで味付けをした自家製だ。噛み心地は柔らかいが、しゃきしゃきしている。一つ一つ手間隙掛けて造られた具が、どんぶりの中で程よく調和して春木屋ラーメンを物語っていた。
他のお店には見られない特徴として、春木屋郡山分店では「スープ・味・麺」を、お客様のご要望にできるだけ応じている。スープ:油の多めな(こってり)又は油抜きの(あっさり)味。うす味。又は濃い味。麺:やわらかめ。又はかため。ご年配の方には:あっさり味(油抜き)を薦めている。
主なメニュー。 :中華そばチャーシュー麺:つけ麺:
ワンタン麺:。チャーシューワンタン麺:。餃子:
●春木屋ラーメン郡山分店 (毎週月曜日定休)
アクセス:JR郡山駅〜さくら通りを西に進む。郡山市役所信号を右折して郵便本局西側100m。
所在地:〒963:8025 福島県郡山市桑野2丁目16の13
TEL:024:922:0141
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