田園の素朴な「東北原温泉」

◇福島県郡山市周辺には、20箇所にも及ぶ自然温泉がある。
其の中には、大型のレジャー健康ランドから、銭湯代わりにも毎日行ける小さな温泉もあります。今回は、田んぼの中にある素朴な東北原温泉を紹介します。ＪＲ郡山駅から、市役所前さくら通りを抜けて約20分直進。西部体育館信号５差路を、斜め南側に向かうと東北原温泉が左手に見えてくる。

フロントで、日帰り一回入浴料金400円を支払い湯船にむかう。
この温泉の特徴は、湯量も豊富で泉温が４１度そのまま掛け流しされている。冬場はちょっと温めに感じるかもしれませんが、炭酸水素塩泉（重曹泉）は皮膚の表面を軟化させる作用があり、皮膚病や火傷、切り傷によいとされています。その効能は、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流すため、石鹸のように皮膚を洗浄します。皮膚を滑らかにするため、「美肌の湯」とも言われます。





温泉ソムリエ批評
◇泉温が温めな分だけ、ゆっくりと長湯が可能です。このために、疲れた筋肉や筋を和らげてくれますので、適度な湯揉みや伸縮運動が効果的です。炭酸水素塩泉は、肌がスベスベするのですが入浴後は皮膚表面から水分の発散がさかんになるので、乾燥肌の方は特に入浴後の保湿剤によるケアが必要です。

◇レトロな雰囲気がある東北原温泉には、近隣からの温泉通の年配者が多く見られます。のんびりと炭酸水素塩泉を満喫した後の楽しみは、やっぱりカラオケです。土曜日には、無料開放されています。東北原温泉はご宿泊も可能。軽食もあります。
●東北原温泉 ２０２１年閉業。
■福島県郡山市片平町字庚坦原14