<初秋の本流フィールド。スーパーチャレンジ>
◆梅雨期から夏場に掛けて、浅場でオイカワ等を追いまくっていた山女魚も、産卵期に向けて遡上開始の準備に取り掛かる。
活性期である初夏は、日の出前の捕食活動から一転して流れの合流や、掛け上がりなどにクルージングして日中を過ごす。この時期の着き場は、背頭のバックスポット(中流から瀬尻)に展開するが、初秋期に入ってくると大石のトップサイド(水流の活性地点))や、比較的浅場にその姿を確認することができる。
◆フライフィッシングで狙う時、9F#5&6番ロッドをお勧めします。DHタックルでも、10F#6番前後でOKです。ラインシステムは、基本的には1m以内の水深ですから、フロートラインに#9Fリーダーライン。セットフライは、#6番前後ウエットフライ。
流れの押しが強い時や、トップフィールドの活性が見られない時等には、10Fシンクラインをセッティングします。これ以上のシンキングラインやロングリーダーは、トラブル(根掛り)の原因となります。 |
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<シュート&リトリーブ>
◆本流のフィールドは、一見淡々とした流れのように見えますが、川底は岩や大小の玉石等で覆われています。詰まり、川底の流れは変化に飛んでいますので、トラウトが休息したり遊泳したりするスペースが疎らに有るのです。
これらの状況を見極めるには、水面の波状を観察します。盛り上がっている箇所。白波が立っている場所。巻き戻りの地点。流芯サイド。リバーサイド。これらからキャストポイントを決めてシュートします。
◆本流のキャスト方は、流速から判断した角度で少しだけアップクロスでシュートします。
自分の位置を通過する辺りから、ラインのテンションを感じ取る程度にリトリーブします。そのスピードは、流れより若干速めにします。(アクションを加えたり、ハイスピードでリトリーブする時も有ります。)
◆フッキングのタイミングは、その殆どが向こう合わせとなってしまいますが、時には反転する魚体に合わせるときも有ります。本流のルアーフィッシングもそうですが、フライフィッシングでもフライを見失ってはいけません。例えフライが見えなくても、その付近を目で追う事が大切なのです。 |
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<食性とヒットフライ>
◆尺上山女魚の殆どが、その年の秋に産卵します。
そんな胃の中を覗いてみると、体長10cm前後の小魚(オイカワ80%ウグイ10%他10%)がワンサカ混入しています。中には、ヒットと同時に小魚を吐き出す山女魚も見受けられる。これらから判断して、もはや水生昆虫をイミテートしてフライをタイイングする訳にはいきません。もし、#10番以下の一般的なウエットフライを持参しているようでしたら、イメチェンして下さい。因みに、ストマックポンプは役にたちませんよ。
◆スーパー山女魚のヒットフライは、TMC7999#6をメインに前後のフックを使用しています。フライパターンで言えば、マリードウイングのサーモンフライ系。ボディ等には、必ずリブ用の各種ティンセルを使用。ウイングを、ショルダー等で2枚合わせ形成するのは、スローリトリーブでも水圧を噛ませる。流れに乗せて、スイミングさせるため。
◆ヒットアクセスは、ダウンクロスに入ってからが多い。アップクロスでキャストしたら、できるだけロッドリーチを掛ける。又は、シュートしたラインがランディング(着水)した瞬間にラインロール(小さな輪)をフライの傍にシュートしてカウントダウンを擁護する。 |
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<東北の釣行本流フィールド>
◆宮城県:白石川。名取川。広瀬川。鳴瀬川。江合川。他。
◆岩手県:気仙川。和賀川。猿ケ石川。雫石川。久慈川。閉伊川。他。
◆山形県:赤川。寒河江川。子吉川。鮭川。他。
◆秋田県:米代川。阿仁川。雄物川上流域。他。
◆私が住む福島県では、浜通り地方の木戸川や請戸川。夏井川。鮫川周辺。
中通りでは、阿武隈川上流域。そしてメインリバーは、やっぱり会津地方です。
会津の本流に憧れるのは、水質がブナ林から流れ出しているために綺麗で水量が安定しているから。
◆最近の本流域状況は、河川改修や橋の架け替え工事ばかりが5年も続き、10年前の面影もありません。毎年、河川沿いを見て歩いてからポイントマップを作成しています。それでも大雨の後は、全く流れが変わっていたりしますからね。これから先、どうなるんでしょうかねぇ〜。
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<大きくてもサクラマスならぬ山女魚>
◆海岸に近い釣り場では、サクラマスだか山女魚だか不鮮明な魚体がヒットするときがある。ビッグトラウトなら何でも嬉しいものだが、私はとかく山女魚に拘っています。何故だ!と言われても、好きなんだからしょうがねいべ。
ここで粋がって見ても仕方ないが、なんてったって山女魚の色彩がいいですよね。オレンジやピンク。ブルーマークにブラックポイント。まるで夜の街に君臨する、
ネオン街の女王様だ。
◆オトコ共は鞭を持って何回も討ちつけているけど中々ゲットできない。擬餌鈎釣りは、詐欺師みたいなもんだから真面目な人は思うようにいかないのだ。
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