秋田県西木村 | ||||
桧木内川の桜並木 |
「ドライ フライに舞う。桧木内川の山女魚」 ◆東北道から、秋田自動車道に進路を向けて一路大曲を目指す。目的のフィールドは、秋田県西木村を流れる桧木内川だ。下流域にあたる角館町には、アユ釣りの取材などで時々訪れている。玉川と合流するあたりでも、素晴らしい山女魚が棲息している。今回は、もう少し上流で山女魚がお相手だ。 ◆ローカル線の秋田内陸縦貫鉄道が、前方の鉄橋をガタコト通過していくのが見えた。其の手前には、絶好のポイントが広がっていた。私のタックルは、Orvisセブンイレブン#4.DTラインに9F6Xのリーダーシステム。 ◆最初の入渓ポイントは、中里地区だった。橋下から攻め上げていたが、其処には護岸工事とは縁の無いナチュラルフィールドが待っていた。ヒットサイズはイマイチながら、小さな落ち込みから次々とライズ。フライは、ソフトハックルのローヤルコーチマン似のオリジナルCDCで勝負だ。 「ブッシュの主山女魚」 ◆流れのフロントに、通らずの深みが合ったので藪漕ぎをしてポイントの上場に出た。狙い方としては、逆になるのだが止むを得ない。アップからダウンスロー。ショートロール(ラインメンディング)をフライに送り込みながらナチュラルドリフト。(自然流下) ◆アップストリームのスモールポイントで、ちょっと様子を見てからメインポイントに向う。15ヤード程、スローキャストしてソフトにフライを水面に送り込んだ。期待した落ち込みでは、変化無し。ドラグが掛かりそうになった時、ガバッと水面が割れた。 タイミングよく一発でフッキング。ローモディラス(軟調)のOrvisスーパーファインシリーズは、日本の渓流魚に対して抜群のアクション。 |
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CDC/My Fly ドライフライ ロイヤルブラウン グレイグリズリ レッドボディ |
「桧木内の美形山女魚」 ◆アップストリームからのヒットだったので、山女魚が驚いたのか?下流に向って逃走。慌てた私も、転んでしまった。誰も見ていなかったからいいものの、其れでもロットだけは離しませんでした。魚よりもロッドの損傷が怖かったから。 しっかりしたティールウオークに満足しながら、ランディングの体制に入る。クリアウオーターに研かれた魚体は、凄く綺麗だった。キャッチしようとすると、スルリとネットを避ける山女魚。 其の時、フックを見たらハズレそうになっているではないか。早くランディングしないとマズイ。そんな私の意に反して、桧木内川の山女魚は急流に雪崩れ込んでしまった。 「キャッチ」 ◆ようやく岸辺に寄って来た、山女魚。ネットですくうには勿体無くて、手を濡らしてからそっとキャッチ。尺山女魚には数センチ?足りなかったけど、大小に関係なく嬉しいですねFFは。 私のフライは、ウイングにCDCを4枚使います。できるだけスモールフェザーを選んで、親指と人差し指の間にしっかり挟みこんでからフックシャンクに取り付けます。 ボディは、グレイやレッドのマテリアルをダビングしています。ボディリブ(下腹部の節目)は、コンドルクイルのフィバーを爪でしごいて起毛させて使います。 |
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活躍した Fly BOX CDCカディス ホワイトタイガー |
「桧木内川の季節。」 ◆私が、桧木内川に旅する時期は夏前と初秋が多くになります。何故かと問われても、明確な答えは有りませんが、やはり活力有る新緑期と秋色の彩りがラストチャンスを促すのかもしれません。 一人旅は気楽でも、夜の気配が訪れると人恋しい物でございます。たまには二人旅をしたいものですね。ト思うのだが、フィールドに出てしまうと邪魔になるんだよね。でも、シャッターチャンスに困る。釣り人って、本当に我が侭なんです。 ◆半日ぐらい掛けて、上流の上桧木内地区まで遡行しました。二桁ほど山女魚をヒットさせて御満足。 エルクカディスを、決して咥えて離さない山女魚。見惚れるほど綺麗でしょ! 私は、イワナよりも断然山女魚が好きなんです。何てったって、男をソソル色気があります。 角館観光情報。 北仙漁協:0187:55:4877 |