<大イワナとの格闘 LURE FISHING>2004"6 30
関越道小出ICから、R252を経由して目的地の黒又湖を目指した。
ここは黒又川を堰き止めて、発電用途に造られた第一と第二のダム湖だ。
豪雪地帯であるために、例年6月上旬頃にならなければ、最終目的地の第二ダムサイト迄は到達できない。今から約30年程前、70cmオーバーのイワナを初めてキャッチした場所なのである。ビッグチャンスは、水温が上昇する6月上旬から一ヶ月が勝負となる。
◆第一ダムを、左側に見ながら細い林道を通り過ぎ、急な岩場の坂を登り詰める。
やがて視界が広がり第二ダムの船着場(道路終点)にでる。AM:5:00.早速、13Fツーリングカヌーをスタンバイして湖面に漕ぎ出した。タックルは、6Fベイトロッドにマルチリール。8£ライン10yd。セレクトルアーは、10gダムサイト岩魚カラーで挑戦する。山岳湖のキャストポイントは、小さな沢が流れ込むインレットオンリーだ。北風に対応して、右岸から廻り込むように最初のワンドに滑り込む。小さな滝壺で、30分程キャストするが魚影無し。
◆三つ目のインレットは、外柴倉沢の流れ込みだった。
音を立てないように、ソロリと接近してファーストキャスト。倒木によるトラブルが心配だったので、カウントダウン1mでリーリング(巻き上げ)開始。その直後に、ロッドティップが引き込まれた。アワセと共に、イワナ独特の重い感触が伝わってくる。初モノは、40cm級の湖産イワナ(腹太)だった。ベストタイムをフルキャストしても、黒又湖の伝説イワナは姿を現さなかった。しかし、随一のビッグポイントになる黒又川のインレットに最後の祈りを捧げる。
流木地帯を潜り抜けて、ポッカリと湖面が広がるキャストエリアに辿り着く。イエローグリーンを背面に施し、ヘッドにワンポイントレッドを配置した岩魚専用擬餌鉤をセット。一投。二投。無言で引き返す詐欺師。キャストする度にヒット確立が低下してくる。水温上昇期になると、大型のイワナは間違いなく渓流の流れ出しをネグラにする習性があるのだ。其の時、前触れも無く一気にロッドが引き込まれた。野生的反射で、ルアーフックをイワナの口に叩き込む。よろけながらも、ランディングネットに納まった魚体は、紛れも無い二尺岩魚だった。
<アクセス>
関越道小出IC〜R252入広瀬村方面約一時間30分。
魚沼漁協:02579:2:0261
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