仏都の里会津 柳津福満虚空蔵尊  

「柳津福満虚空蔵尊」
福満虚空蔵尊
 会津若松方面から、国道49線坂下町七折り峠を過ぎると、只見川の橋が見えてくる。その手前信号から只見町新潟方面に左折する。間もなく大きな赤い橋に到着する。この地は、虚空蔵尊で知られる柳津町である。町のシンボルともなっている福満虚空蔵尊圓蔵寺は、1,200年もの歴史を誇る会津を代表する名刹でもある。国内では、千葉・茨城と共に日本三虚空蔵尊の一つとして、多くの人々の信仰を集めています。



「撫牛」
 丑寅の守り本尊でもあり、牛とは深いかかわりを持ち「丑」はもともと御仏の使いとされてきました。丑寅生まれの守り本尊としても信仰を集め「撫牛」をなでると福と知の無限のご利益があり開運が開けるとも言われています。現堂再建の折、境内に赤い牛が集まり資材等の運搬などを手伝い、それを称えて祀られたともいわれます。この大牛を撫でながら願い事をすると成就するといわれ、会津の『あかべこ』はこの由来により来たものと言われます。





「十三講参り」
 地元近隣では、十三講参りでも知られています。子供が数え13歳という子供から大人へ変わる節目に行なわれる、約200年ほど前から行なわれている信仰行事です。これまでの無事を感謝し、更に健やかに成人になることを願うお参りで、この周辺の土地の子供は6年生になると学校の学年行事として皆でお参りすることもあります。

圓藏寺の下手に、奥之院と由緒あるお寺があります。今から約1,200年前に徳一大師によって創建されたもので、圓藏寺の隠居寺として盛衰をともにしてきたと言います。奥乃院の境内には弁天堂があります。室町時代中期・応永年間(1,394〜1,428年)建立の禅宗様式を伝えるカヤ葺きの方三間の単層堂で国指定重要文化財となっています。柳津本町は只見川と銀山川の合流点にあり、昔から水難に遭うことがしばしあったため、弁財・福智・延寿・除災・得勝をつかさどる天である弁財天が祀られたものと考えられ、弁天堂の名称となっています








只見川「只見川」
只見川の源流は、新潟県と栃木県、そして福島県境の尾瀬沼にあります。
銀山湖。大鳥湖。田子倉湖を経て、只見町に入り稲川と合流。その後も様々なダムを通り抜けて阿賀野川に到達。やがては、日本海へ流れ下ります。

電源開発が行われる昔は、材木を運ぶ手段として筏流しも行われていました。
昔も今も変わらない川辺の風景は、県内外からの参拝者を優しく迎えてくれます。






フタスジモンカゲロウ 崖上の虚空蔵尊 天ざるそば

本堂正門側には、緩やかな大河只見川が流れており、その川辺沿いには柳津温泉郷がある。時節は自然なままに流れて、その風情は参拝者の心を和ませています。美味しい地元のお蕎麦屋さんも多数あります。今回は、そば処「ふなき」さんの天ざる蕎麦を戴きました。裏手には大駐車場があり、傍らの参道には貴重種ウスバシロチョウが舞飛んでいましたよ。


所在地:〒969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津字寺家町甲176
拝観時間:午前7時〜午後5時 拝観料:無料
柳津町:〒969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津字下平乙234
【TEL】0241-42-2114


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