<雪村庵 >
◇福島県阿武隈山地に位置する三春町は、全国的に滝桜のある町として知れ渡っている。しかし、今回は同じサクラでも由緒ある歴史上の人物が住んでいた「雪村庵
」「雪村庵桜」を目指していた。
■雪村周継(せっそんしゅうけい)は、16世紀初めから後半(室町時代後期から戦国時代)にかけて活躍した日本を代表する禅宗の画僧で、山水画。人物画。花鳥画などを描いていました。
◇郡山から、R288三春方面に向かう。
磐越道路高架橋の手前にあるダイユー8。かんの屋の後ろに陽庭の看板が見える。セブンイレブンから左折して、坂道を登っていく。
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<雪村庵 駐車場>
◇郡山市阿武隈川沿いにある小和滝から、三春駅に向う街道沿いに雪村庵 の駐車場がある。この日は平日ながら、それもAM6:30なのに数台の車が駐車してあった。各社とも県外ナンバーである。
駐車場から、北側200mぐらいの高台に建物が見えます。
◇近くに居ても知らずして過してきたが、こんな身近に歴史上の人物が住んでいたとはね。そんなことですから、案内板をシカと見て勉強です。なんでも、現存する作品だけでも、約200点が確認されており、その中には国の重要文化財に指定されている作品もある。郡山市立美術館や、国内外の美術館等に収蔵され高い評価を得ているそうです。 |
<案内板>
■現在の「雪村庵」は、後世に建てられたものですが、当地が雪村の晩年(16世紀後半)に隠棲していた地である事を、明暦4(1658)年、三春藩主秋田氏の菩提寺高乾院の僧侶であった一元紹碩が、庵の扁額に当時の古老の話や伝承をもとに記している。
◇庵の裏手の竹林には、雪村の墓と伝えられる花崗岩の大きな石があり地元の人々により供養されている。また、庵には雪村桜、雪村梅と命名された「シダレザクラ」と「ウメの古木」がある。
<4月21日の雪村庵 ><秋の雪村庵 >
◇福島県は、浜通り地方。中通地方。会津地方と、三つの地方から成り立っている。中通りは、白河の関から奥州街道と羽州街道の分かれ道となる国見町(伊達郡)まで。サクラの開花一番は、比較的温暖ないわき方面。次は中通り。そして会津と阿武隈山地となる。
◇三春町を歩いていると、実におもしろい事が分かってくる。農家の庭先には、必ず梅の木と桜の木。そして花桃と竹林があるのだ。梅と桜と桃の花が一度に見られるのも三春町。詰まり三つの春が同時にやってくるのです。わっかるかな!
◇そんな風土を僧侶は愛したのかもしれませんね。
私は、郷土料理と温泉をルポしながら、東北各地を30年も旅しています。
福島県には、たくさんの伝説と歴史が埋まっています。これからも、杖をつきながらでも掘り起こしていきます!
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