<日のいずる国うつくしま福島。湯船から四季折々の情景が見渡せる癒し系温泉郷 №1>
湯の上温泉郷「福島県南会津湯野上温泉」
■江戸から、日光街道を抜けて会津田島。
そこから、大川に沿って会津若松に至る西街道。この険しい街道沿いには湯野上温泉。芦ノ牧温泉。そして東山温泉郷がある。大川ラインの渓谷美は、奇岩で知られる塔のへつり。

■四季折々に変化する湯野上温泉は、湯量も豊富で川筋には無料の露天風呂もある。このあたりは蕎麦の栽培も盛んだ。温泉街周辺には、拘り蕎麦処が何軒もあります。
この街道近隣には、昔の風情が残る宿場もある。大川本流には、渓流も数多く流れ込んでいるから、4月のトラウト解禁と共に県内外から山女魚やイワナ釣りファンが沢山訪れます。もちろん、疲れを癒すのは美味しいお食事と美景温泉です。

●観光に関するお問い合わせ:下郷町観光案内

土湯温泉郷 土湯温泉郷
■東北道福島西ICから、猪苗代に至るR115を経由して土湯温泉に向かう。
荒川の現流域に、いで湯とこけしの故郷。土湯温泉がある。古くから、近隣近在の湯治場として利用されていた。是より更に進むと、鷲倉温泉。野地温泉。横向温泉があり、温泉マニアの間では、秘湯として人気がある。
不動湯近くには、仁田沼。男沼。女沼。があり、春からのトレッキングコースが人気です。この周辺には山野草も多く、春の水芭蕉。黄色スミレ。ニリンソウ。ホタルブクロ。初夏の山ツツジなど、全山がミンク色に開花します。

■お勧めは、土湯温泉街ウォークです。
古い歴史ある温泉場ですから、その風情が各所に見られます。最近造られた吊橋もいいですね。林道奥の昭和ロマンあふれる不動湯も体験してみてはいかがでしょうか。
土湯温泉観光協会
福島県福島市土湯温泉町字上ノ町1  TEL 024-595-2217

芦ノ牧温泉
「会津芦ノ牧温泉峡」
■福島県会津若松市に位置して、大川の渓谷美と湯量豊富な天然温泉が自慢の芦ノ牧温泉。 近隣には、大内宿。塔のへつり。鶴ヶ城。会津武家屋敷など、会津を代表する観光地は近くにある。磐越道会津若松ICから、約30分ほどでの距離にある。

山女魚芦ノ牧温泉峡には、一人旅でも湯治でも。仲間同士から団体様でも満足できる多様な温泉旅館が立ち並んでいます。温泉好み食好み。自然の風に吹かれての想い出つくりなど、自分の旅スタイルに合わせてお選び下さい。
大川のアユ。渓流のイワナと山女魚。これらも近くで釣りと食が楽しめます。会津観光の諸点として、ぜひお立ち寄りください。


会津芦ノ牧温泉観光協会

岳温泉 「岳温泉と安達太良山」
■東北道二本松ICから、安達太良山方面に向かう。
岳温泉は自然涌出の温泉で、源泉は安達太良山系鉄山の麓にある。標高1,500mにあり、これより8kmも引き湯されている。泉質は、クリアで無味無臭。PHは、2.48の酸性泉です。福島県内では沼尻温泉。高湯温泉(硫化水素型)などが同じ泉質です。安達太良登山

強酸性泉は、主に殺菌効能があります。他には、慢性皮膚病、切り傷、火傷、神経痛に効能がある他、美肌効果もある。ただし、長湯はいけません。岳温泉は、安達太良山の登山口にもなっています。新緑から紅葉の時期まで、多くのトレッカーが訪れています。冬はもちろん、ウインタースポーツが盛んです。


岳温泉観光協会
■福島県二本松市岳温泉1-16

 NEXT№2
■温泉ソムリエ渡辺良雄の勝手気ままな福島の旅。<郷土料理。温泉。登山。釣り。自然生活。園芸。工芸>
単純温泉無色透明、無味無臭の日本ではもっともポピュラーな温泉。含有物質が少なく、刺激が弱いので、高齢者でも安心して入浴できるほか、病後回復期や外傷後の療養などによい。「名湯」といわれる温泉が多く、高血圧、動脈硬化、神経症を含めて万病に効くとされる。

●二酸化炭素泉:炭酸ガスの気泡が肌に付くのが特徴。「心臓の湯」といわれ、毛細血管を広げて血圧を下げる効果がある。冷鉱泉や低温泉が多いが、保温効果があるので湯上がり後も身体はポカポカになる。飲むと清涼感があり、胃腸病によい。日本には、この泉質の温泉は少ない。

●炭酸水素塩泉旧泉質の重曹泉は無色透明なアルカリ性の湯が、皮膚の角質をやわらかくして脂肪分や分泌物を洗い流してくれる。皮膚に対しては、しっとりとした肌になる。飲用すれば、痛風。慢性胃炎。胆石に効き、入浴すればリウマチやじんましん、糖尿病などに効く。

●塩化物泉:単純温泉と並んで、最も数の多い温泉。保温効果が高く、「熱の湯」ともいわれる。温泉名に「塩」とつくところはほとんどがこの泉質である。その名のとおり、なめると塩辛いのも特徴で、浴用では関節痛、筋肉痛などの症状を和らげ、飲用では胃腸病に効果がある。

●硫酸塩泉:マグネシウム。カルシウム。ナトリウムなどを多く含み、大別すると便秘や胆道疾患に効く芒硝泉。
鎮静効果に優れ、高血圧や動脈硬化の予防になる石膏泉、苦い味に特徴がある正苦味泉に分かれる。「中風の湯」「きずの湯」ともいわれる。

●含鉄泉:旧泉質名の鉄泉と緑ばん泉にあたる。鉄泉は、鉄分が多く浴用・飲用ともに貧血症や更年期障害に効果がある。湧きだしたときには透明であるが、空気に触れると酸化して褐色になるのが特徴。ただし褐色に濁った湯の効果は落ちている。「眼の湯」といわれる緑ばん泉は、皮膚や粘膜を引き締める収れん作用が強く、慢性の皮膚疾患や結膜炎といった、慢性の粘膜疾患に効果がある。手足の多汗症や静脈瘤にも効果を発揮する。


●硫黄泉硫化炭素ガスが含まれるため、卵が腐ったような独特な匂いと白濁色の湯が特徴。
毛細血管を広げ、血圧を下げる作用があり、浴用、飲用ともに療養効果は高い。温泉治療に適した泉質である。


●酸性泉「直しの湯」「仕上げの湯」といわれる殺菌効果の高い温泉。水虫、湿疹など、慢性の皮膚病によく効くが、肌にしみるような強い刺激があり、湯ただれを起こすことがあるので長湯は控えるようにする。火山の国、日本特有の泉質でもある。

●放射能泉:一般的にはラジウム泉といわれ、万病に効くため昔から療養向けの名湯に多い。
痛風、糖尿病、リウマチ、循環器障害、神経痛に効くとされ、飲用すれば尿結石などにも効く。