「KFB 福島放送 スーパーJチャンネル。No−2」ヨシ爺のOriginal .Magazine
朝日岳 熊見曽根眺望。
地獄のロード。

大黒岩

大黒岩

地獄の階段

地獄の階段。
茶臼岳ルート 「那須連峰尾根ルート」

■この番組のテーマは
阿武隈川の源泉は何処にあるのか。其の行く末はどうなったのかを、カラダ?を張って検証します。壮大な阿武隈川の本流と支流域を、トレッキングとカヌーイング。そして、メインポイントでガサガサ(小魚獲り)を決行。
いつもフレッシュな映像をお茶の間に届けます。

■阿武隈川流域では、景勝地や先人の歌枕。昔と今の風情を思い巡らしながら、源流から河口まで半年間に渡り、KFB女子アナ笠置わか菜ちゃんをパートナーに、リバーツーリングで旅をして見たいと思います。


■ 強力な助っ人は池田速人アナ。一見真面目そうでも、ひょうきんな援軍だよ。
KFB撮影スタッフ。 「源流の泉を探して登山開始」

■再挑戦の朝、私達7名と地元山岳会員6名のサポート隊は、栃木県那須岳ロープウエイ近くの峠の茶屋駐車場に集合。AM:6:00。峰の茶屋「非難小屋)に向けて出発。


■この辺りは登山道も整備されており、この日は日曜日と有って多くの登山者がいた。安全祈願の心を込めて鳥居をくぐり、曲がりくねった踏み跡を黙々と進む。
しかし、ハイキング気分も此処までで、下界は晴れているものの、昨晩から低気圧が通過中だった。登山開始から約40分。頂上が近づくにしたがい、強風が吹き荒れてきた。ようやく頂上の非難小屋に辿り着いたのだが、他の登山者で満員状態だった。
山頂トレック

朝日岳ルート

朝日ルート

急勾配鎖場

鎖場
鎖場
岩場の難所
魔の剣が峰尾根ルート。 「強風の尾根ルートを突破」

■非難小屋から先の剣ヵ峰までの尾根沿いルートは、何の変哲も無く見えるが、那須連峰随一の風の通り道となっている。以前、突風に煽られて滑落。遭難死している場所でもある。

■普段でも風が強いのに、今朝の風はハンパじゃなかった。小石が飛んでくるのである。ここから朝日岳に至る尾根ルートは、最も危険な状態にあった。山岳会の方たちも、心配顔で行くか戻るか思案中。

私は、わか菜ちゃんが吹き飛ばされないように、ベルトを掴みながら身を斜めにして進んだ。僅か30mの尾根ルートなのに、2度立ち往生。岩にしがみつきながら、一瞬風が緩むのを待つ。体重75キロの我が身が浮く時があるので、風速は30m以上有ったに違いない。
那須連峰マップ。
那須連峰トレッキングルート

朝日岳前の鎖場。
朝日岳手前の鎖場
那須岳遠望。
清水平より那須岳
朝日岳と二岐山。
旭岳&二岐山
滝巡り
三本槍岳山頂。

三本槍岳山頂

那須野が原。

那須野が原

田島町眺望。
田島町眺望


池田アナ。
恐怖の藪漕ぎ。 「地獄の藪漕ぎ」

■熊見曽根分岐から更に尾根ルートを進む。途中休憩を取りながら、清水平から那須連峰最高峰の三本槍岳(1917m)に向けて強行軍。

阿武隈川の本流と思われる流れは、三本槍岳と朝日岳に挟まれた中腹に有ると思われたので、この稜線から下降する事になった。
ところが、行く手を阻んだのが二mもある熊笹(根曲がり竹)の群生だった。それに加えて、急斜面には潅木が横たわっていた。全く先が見えず、次々と転がり落ちるメンバーが続出。

■悪戦苦闘の末に、ようやく300m程斜面を降りる事ができた。今度は、恐怖の足跡が残っていたのだぁ!其処には、真新しい熊の糞がモリモリと至る所にに落ちていた。この場所は、言わずと知れた熊の生息地で有名な場所。尾根には、熊見曽根と言う名前さえあるのだ。
是が源泉だ。
湧き出し口。

ようやく辿り着いた源泉を見つ
めるわか菜ちゃんでした。
笹の葉の一滴。

まさに笹の葉の一滴でした。
ここからせせらぎが流れ出す。
「是が阿武隈川の湧き出しだ。」

■先陣を切って、ルートを作っているのが山岳隊だった。トレッキングブーツを履いているのだが、根曲がり竹が滑り台のようになっている。あちこちで、ウオォ〜!イテテ!熊も驚くような悲鳴の連続だった。藪漕ぎから1時間40分。山岳隊員が、笹の葉が生い茂る岩の洞穴で滴の音を確認した。
皆で手分けして周囲を捜索したら、有ったぞぉ〜!見つけたぞぉーと大声が木霊した。急いでその方向に近づくと、小さなせせらぎが笹の間から流れ出していました。やっと見つけた湧き出しは、高度計を確認すると1450mを指していた。こんなに高いところに源泉があるなんて誰も考えがつかなかった。

■この地点から約300m下に、はブナの原生林が広がっていたからだ。苦労に苦労を重ねた末に、とうとう阿武隈川の原点を見つけたのです。でも、此処で終った訳では無いのです。急斜面の帰路の藪漕ぎには、たっぷり二時間掛かりギブアップ寸前でした。



ヨシ爺と息子と娘? 「目標達成。」
◆苦難の連続でしたが、皆の強力で阿武隈川の源泉を発見する事ができました。さぁ!是からが本番です。壮大な阿武隈の旅が始まります。

◆息子と娘に囲まれて?じゃ無かった!
池田アナとわか菜ちゃんに囲まれて、笹野原で記念撮影。
皆さんホントニ。ホントニご苦労様。そして宴会。
またまた宴会です。

北温泉。

北温泉
西郷村山岳会員の皆様。 「西郷村山岳会」

◆福島県西郷村には、永きに渡り活動している山岳会があります。真舩眞会長を頭にする西郷村山岳会です。那須連峰の麓は、奥深い沢が入り組んでおり遭難者が跡を絶ちません。私達が入山する直前にも、残念ながら滑落による死者が出てしまいました。

◆登山者の年齢層を見てみますと、私を含めて中高年の方が大半です。安全なルート選びで、楽しくアウトドアライフを楽しみましょう。

このHPは、ヨシ爺のOriginal .Magazine です。
登山のデータ 登山日:2002.6.8 天候:曇り後晴れ。強風。
登山路:那須岳山麓−峰ノ茶屋−朝日岳−熊見曽根−清水平−三本槍ヶ岳−三本槍岳山麓 赤面山分岐−・北温泉入口 約11時間。
交通往路:上野−(東北新幹線)−那須塩原−(東北本線)−黒磯−(バス)−那須山麓


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