KFB 福島放送スーパーJチャンネルNo−V 福島県郡山市。逢瀬川ガサガサ探検隊。
新緑の阿武隈川 阿武隈川郡山市郊外
阿武隈川紀行
隊員プロフィール
若いモンに後押しされて頑張ってます!
福島支部隊長。
萬屋 渡辺良雄

ガサガサ隊の花。わか菜ちゃん。
ガサガサ隊員
KFBわか菜アナ

新入隊員ながら凄腕の池田アナ。
ガサガサ隊員
KFB池田アナ
阿武隈川を行くわか菜ちゃん 「阿武隈川紀行。」

◆遂にやって来ました我が街郡山。KFB福島放送の池田アナとわか菜ちゃんとの三人組が、近くて遠い川になり始めた阿武隈川を観察。金屋地区から二艘のカヌーで下り始めた。先日の台風のお陰か、淀んだ臭い流れから普通の河川に蘇っていた。金屋橋を過ぎた辺りから緩やかなチョークストリームになってくる。行合橋周辺では、多くの釣り人が糸を垂れていた。

◆早速、何が釣れるのか聞き込み開始。日曜日は必ず来るという地元名人に、狙う魚種について質問。30cmもあるフナや、50cm以上の鯉が釣れるのだそうだ。エサ打ち(撒エサ)は既に一時間。もう釣れてもいいのだがと、撮影中にヒットさせたいと頑張って合わせをくれるが空振りばかり!其の熱意にほだされて、私達スタッフも暑さに負けず応援。でも結局ダメでした。安原橋をくぐると、川面の正面に安達太良山が見えてきた。早朝の為か少しモヤがかかっていたが、山頂がぽっかり浮かんでいた。余りの静けさに、市街地の中とはとても思えなかった。
正面に安達太良山。もやの中で見えない!


◆台風や大雨は、人間社会にとって確かに災害をもたらすが、これらは自然界の生理なのである。これによって、支流域に支えられた本流が自然浄化しているのだ。川の流れは、生き物全ての命を育んでいる。しかし、川を造った自治体は古今東西聞いた事無いし、部分改修工事はしたとしても全面的に川ザライをした話も聞いた事は無い。もしそんな事をしたら、とんでもない金額が試算されるからである。




都会のブッシュツリーはゴミの山 ◆人に汚された川は、地球の自然力によって自らが洗い流すのです。もしこれが無かったら、川は疲れ果て海に戻る事も無く息絶えるでしょう。郡山市街地域に入ると、阿武隈川の流れも緩やかになり、出水の後の風物詩?ブッシュツリー(川の七夕)が各所に現れてきた。これらは、河原の立ち木などに引っ掛かっている色とりどりのゴミの御旗だ。このゴミを拾い集めて掲示板に貼り付ければ、上流域の人達の生活感が掴める筈だ。

◆安原橋をくぐると、大きく視野が広がってきた。阿武隈の川面から正面に見えてきたのは、福島県の中央に頓挫する標高1700メートルの安達太良山だ。間もなくして、左から一本の支流域が流れ込んでいるに気が付いた。川風のせいか、少し匂いがする。これは悪名名高い逢瀬川だ。


逢瀬川
郡山のシンボルビッグアイ
逢瀬川から見た
駅前ビッグアイ。

河畔から見た安積山
逢瀬川と安積山
「恋人と語り合った逢瀬川」

◆一時期この逢瀬川は、東北でも最悪な汚染河川としてワーストワンになっていた事がある。
私は、この上流域に生れた時から住んでいたので、なんとも空しい汚名でもあった。
昭和3
5年頃まで、阿久戸橋から富田橋の間で水泳ぎしていたのである。

夏休みになると、小学生は亀田川。
中学生と大人は逢瀬川で水浴びする事が随一の楽しみでもあったのだ。
ところが、第一の汚染原は亀田川というから悲しい限りである。


わか菜ちゃん
◆四〇年代の高度経済期に、大規模な団地が次々と誕生したが、下水道は後回しにして川を排水溝代わりにした事が最大の要因である。この亀田川は、うなぎやナマズをたくさん捕まえた想い出の川。しかし、現在ではその面影も無く全てが姿を消してしまった。


◆逢瀬川の下流を、カヌーで川底を調査する事にした。
其処で目にしたのは、懐かしい子供の川遊び風景だった。懐かしいザッコ獲り
お母さんに連れられた小学一年生ほどの男の子。
半袖シャツにハンズボン姿。手には小魚を獲る玉網を持っていた。
まさしく、30年代に逢瀬川各所で見られた夏休みを楽しむ子供の姿だった。

◆ペットボトルの水槽?を覗くと、又ビックリ。ザリガニが入っていたのです。
出水後とは言え、川底を良く見るとアブラハヤがたくさん居ました。
これなら、上流部には未だあの時の何かが棲息しているかも知れない。
R49冨田橋周辺には、オイカワやウグイ。ナマズからカマピシ(カマツカ)そして、清流の証でもあるカジカまで棲息していたのです。
ガサガサ開始

なんじゃこりゃ

スーパーJチャンネルを、毎日担当している池田アナ。スタジオから飛び出していろんな生き物に出会うのが楽しい。

ガサガサ解説者

わか菜ちゃんはアブラッパヤ専門でした!しかし、カジカ探しでは名人の腕前を披露したよ!!

ガサガサ 「ガサガサ隊の探検開始。」

◆早速、阿武隈川との合流部から約15キロほど上流でガサガサを開始。ガサガサとは、言わずと知れたザッコすくいである。ガサガサ隊員は、中本賢隊長が不在なので、福島支部副長の私と、池田アナ。わか菜隊員の3人だ。片平地区の葦際で、開始早々ザリガニの軍団に遭遇。

◆わか菜ちゃんは、中本賢さん直伝の腕前を披露。ヤゴ。川虫。ドジョウ。アブラハヤと、次々と何やら捕まえてくる。私が捕まえたかったのは、砂地に棲息しているカマツカだ。
しかし、夜行性だから中々見つからない。そんな時、何だこれわぁ〜!!素っ頓狂な声を上げたのは新入隊員の池田アナだった。蛇でもすくったのかと近づいてみると、ナマズ??いや是はギンギョだ!ギンギョとは、正式名はギバチである。30年振りに、私は対面した。ギバチ



やったね池田さん!◆体長13cm程の個体だったが、今やレッドデータ絶滅危惧種に指定されているのだ。
他にも、アブラハヤ。タナゴ。ドジョウ。たくさんのヤゴも確認された。
川底の状況は、出水後ではあったが比較的良好だった。しかし、直ぐ近くには牛舎が建ち並び汚水が直接流入しているのが見受けられた。
今まで頑張って生き抜いてきた可愛い魚達をそっと川に戻して、次なる目標はカギバチジカだ。


ザッコすくい

ガサガサは、水に親
しむ心の癒しです。


カジカ探し
逢瀬川ガサガサは最高でした! 「遂にカジカ発見!」

◆阿武隈川の合流地点から遡る事約20`。その名も郡山市逢瀬町地内だった。周辺には住宅地が迫っているが、河川の状況は良好だった。
玉網を握り締めた我ら三人組。早速カジカ探索を開始した。カジカは、膝ほどの水深にある川底の玉石の下に潜んでいる。網を下に掛けて石をはがすと、驚いたカジカは下流に逃げるので網の中に入る。このコツは、石をはがす前に追い足を上流にかまえてから網に追い込むのである。カジカ

◆真っ先にカジカを捕まえたのはわか菜ちゃんだった。カジカを見たら、やっぱり女好きに見えました!其れはともかく、汚染度ナンバーワンの逢瀬川で、遂にカジカを見つけました。それも、次々と姿を現したのにはスタッフ全員がビックリ。

◆河原から見る川は、昔のようにきれいではないけれど、川に立ち込む事で親しみが湧いてきます。
其処で一生懸命に生きている生物達。地球に住む人間のできる事は、生き物全てが水の恩恵を受けていることを認識する事です。我が街に住む身近な動植物たちと共に、懸命に生活していきたいと思います。
このHPは、ヨシ爺のOriginal .Magazine です。
Menu Back Next