My Country Life |
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二回目の教室で腕も 上がりましたですね! |
「蔓に触れ合う」 広葉樹の葉が落葉して、ツル採取には最適の季節。 と、言いたいのですが、余りにも早い冬将軍の到来でギブアップしています。未だ12月10日ですよ。其れなのに40cmも積ってしまった。 我が家は、奥羽山脈の山中だからトンでもなく寒い。其れにもメゲズ、休日にはツルを求めて川沿いを歩いてますよ! この時期に採取しているのは、冬の間に製作する為の材料集め。太い物から極細のアケビ蔓を吟味しながら採取。是が又楽しいんですよ。何処に使うかな!いいもの見つけたなんてね!誰もいない森の中で、独り言。因みに私は55歳のヨシ爺です。でも、篭屋さんではないですからね。あくまでも趣を味わって楽しんでいるだけですよ。貧乏だけど。 私の住む周辺には、山アケビ(紫アケビ)が沢山あります。南斜面の山裾に沿って歩いてみると、樹木にびっしり巻きついています。冬の森に入ると、白っぽい木肌の蔓が立ち木に絡み付いて立ち上がっています。根本を引き寄せると、今度は地を張っている凸凹の無い蔓が出てきます。根の近くから挟みでカット。是が上物なんですよ。 藤ツルは、杉の木などの真っ直ぐに伸びている樹木に絡んだツルの方がしなやかで扱い使いやすい。林の奥よりも、陽射しがあたる入り口付近の方がベストです。 遂、太いつるばかりを採取してしまいますが、製作に入りますと細い蔓の方が扱いやすいです。カヨワイ女性なら、特にしなやかな細めのツルを多目に採取するといいでしょう。くれぐれも、他人の迷惑にならないように採取には心掛けてくださいませ。 採取用具&ウエア。 折りたたみノコギリ。木バサミ。帽子。手袋。ジャケット他。 ハイネックシューズ。首廻り用タオル他。(高位置から蔓を引き下ろしたりする際、ゴミが首周辺に入り込むから)製作用具は、メジャー。木ハサミ。ペンチ。仮止め用麻紐。 |
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「自然素材を採取」 バスケットの大きさやデザインにもよりますが、太い物は縦芯にしたり、縁や枠に使用します。 自然の素材は、同じ太さでも色艶や曲がりなど全て違います。如何に風合いを出すか掛かっています。もちろん、作り手の勝手ですけれどね。 郊外の雑木林を歩いてみると、たくさんの蔓性植物が見られます。少しづつ採取してストック。、フラワーバスケットを編むのも凄く楽しいものです。是非貴女も、バスケット作りにチャレンジしてみては如何でしょうか。 不明のところが有れば、ヨシ爺に気兼ね無く質問して下さい。 でも、私はプロではないので篭編みはメタクソですよ。自分好みでいいんです! |
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「心材を配置してから根締。」 今回は、30cm程のフレアバスケットを作ってみましょう。 採取してから、二週間ほど経過したアケビ素材です。 先ず、心材となる真っ直ぐの丈夫な蔓を選び、60cm程にカットして6本作ります。中央部で交差(各3本)した心材を、しっかり保持して(初めての方は園芸用針金で仮止めする)根締め用のしなやかなアケビ蔓を3本交互に巻き付けします。 採り置きから時間が経っていましたら、微温湯に3時間程浸けるとしなやかになります。 |
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「底編み。」 根締が終りましたら、心材を一本片面(心材の内どこか弱い心材の傍)に差込追加します。是で奇数(13本)となり交互にザル編みしても編目がダブルことは有りません。多分! 中心点から15cm程度まで底部をザル編みします。できたら、色の異なるツルを交互に巻きつけると味わいが出てきます。徐々に心材間隔が開いてきますので、しっかりと締め付けながら編みこんで行くといいでしょう。机の端に当てたり、足で踏んづけ!ながら巻きつけると仕事が速いですぞ。 |
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「二本巻き編み」 底部が出来上がってきたら、今度は心材を立ち上げて行きます。この時に、手で折り曲げながらクセをつけると馴染んできます。 ところが、此処が一番の難しい箇所なんです。平編みした強靭な底から立ち上げる訳ですから、力が必要なんです。 手前の縦芯を下腹部に押し付けながらツルを編み込むのですが、反発ばかりする蔓を従わせるには、無理やりにでも立ち上げなければ永遠に平網になっちまうよ。 この時に二本の蔓を捻りながら立ち上げて行きます。 |
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「捻り編み」 蔓を継ぎ足す時には、縦芯の隙間に差し込んで巻き始めます。この時、差込口は斜めにカットする事を忘れずに。 二本目は、ひとつずらした縦芯に差し込んで、交差させながらザル編みすると、芯材に絡みつきますので緩みも少なくなってきます。 蔓材の反発を宥めながら、捻り編みで立ち上げていきます。もし、立ち上げの途中で折れてしまったら、慌てる事無く別の芯材を差し込んで下さい。 |
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「枠[フレーム)を作る」 慣れないと中々できないのが、芯材の立ち上げです。こんな時には、縁となる枠材を先に作って嵌め込むと楽に立ち上げる事ができます。枠フレームは、芯材と同様か少し細めの蔓を選定します。 但し、それ以降の内部の編み込みは上場から巻上げる事ができなくなるので少し手間が掛かってしまいます。それでも、手抜きしないで中断の飾り編みは必ずして下さいよ。 |
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「縁取りフレアデザイン」 飾り編みから縁取りを装飾したら、フレアさせる縁取りフレームを差し込んでいきます。芯材のひとつ飛ばしぐらいならいいでしょう。 差込フレームは芯材の両側になりますが、無理やりにでも底面まで差し込んで下さい。上場でもいいのですが、こうすると3年は野外でもOKです。 (差込口は、斜めにカットだよ) |
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「フレームデザイン」 フレアフレームが仕上がったら、持ち上げたりしっかりした強さを出す為にフレア飾りを巻きつけます。細い蔓でも構いませんが、二本ぐらいは押さえの役目をする強い蔓で締めてからにして下さい。 巻き付けが終ったら、木挟みで余分な凸凹をカッティング。 是で完成です。実践教室での講義ならスムーズなのに、文字で説明すると自分でも何言っているのか分からなくなります。見ている方は、もっと分からなくなるかもね。 そんな時には、メールでもしてください。 思い出しますからね。 ◆蔓素材販売。どうしても近くに素材が無い方にはお譲りしますよ。 ■次のページへ。 |