「本流山女魚ストーリー」  
◆このページは湖と本流のビッグトラウトをターゲットにしたLure Fishing Documentsです。単なる釣場紹介ではなく、ヒットアクセスをメインテーマに解説していますので、あなたのトラウトフィッシングのお役に立てれば幸いに思います。
◆ご質問等有りましたら、お気軽にメールして下さい。
南会津連山。
「三ツ岩連山と燧ケ岳」

福島県の南西部に位置する南会津地方は、県内でも豪雪地帯として有名な地でもある。この残雪のお陰で、流域の村々の農地は安定した水量で潤されている。
尾瀬沼からの流水は、檜枝岐村。伊南村。南郷村。そして只見町と、魚止め堰堤の無い総延長約45キロの清流が縦断。やがて、只見川から阿賀野川を経て日本海に流下する福島県最後の本流域である。
ピンクヘッドルアー。
本流の極太イワナ

本流域に生息するイワナだが、
山岳渓流から降りて来た魚体は
精悍そのものだ。
lurefishier
「本流域なら女性でも安心。」
ヤマメ。

これがスーパーヤマメだ。

研ぎ澄まされた銀箔の鰓頬は、
本流の女王と言えるだろう。
突起岩のバックスポット。 本流イワナ。

左の写真は、キャストポイントを左手にしてアップクロス気味にキャスト。
オリジナルスプーン。

ルアーが自分の位置に来たあたりからリーリングしてクロスダウン。







2002年5月モデル。カラーリングの魔術。
◇ルアーブレードは、バイト型ワイドブレードを使用しています。このスプーンの特徴は、スローリーリングでも抜群の泳ぎを発揮してくれます。本流域では、キャスターの足元まで追尾してからルアーにアタックします。

限界まで見破られない為のカラーリオングが、ヒットルアーの真髄です。そのためには、何層ものエアブラシによる吹きつけ加工が施されます。このルアーは7層のカラーリング仕上ですので、水中の屈折度から見ますと、小魚が逃げ惑うクラッシュカラーとなって山女魚を誘い込むのです。

水面の状況確認。
「ワンキャスト・ツーリターン」
本流のポイントは、広いようで複雑に着き場がある事を知って欲しい。
1m足らずの川底でも、伏せ石や突起岩等が複雑に入り組んでいるからだ。
15m程キャストすれば必ず二つ以上のポイントは有る筈。

これをワンキャスト毎にクリアーしていたのでは、トラウトに見切られてしまいます。確率的に、ファーストキャストのヒットが一番高く、徐々にヒットアクセスは低下してくる。私は、ポイントにルアーを送り込みアタリが無ければ、次のポイントに再び誘導して好結果を上げている。
ランディング。
「本流のキャスト&リリング」
初夏の本流筋は、水量が安定しているからポイント判断が容易にできる。水温が15度前後になると、オイカワの群れが浅瀬にクルージングしてくるので、葦際からのカケアガリが狙い目となる。AM7:00頃。6gバイトオリジナルをキャストしていた。水面が盛り上がった(伏石)バックポイントで、大きなアタリ。その瞬間大物と予感。
トラウトのファイトを楽しみながら、岸辺に寄せてランディング。思ったとおり、両手でも廻りきれないスーパーヤマメだった。ヒットカラーは、オレンジパールにブルーマークの透かしを入れたブレード。
                                
スーパーヤマメ。
水中ヤマメ撮影。
「ヤマメのファイトポーズ」
尺上のヤマメがヒットする時、フックがグサリと刺さる音がする。
それ程、釣り人の心に重く圧し掛かられたような感触がある。
もし、ロッドテップへのアタリなら、尺以下の若いヤマメだ。本流で目指すのは、飽くまでも35cm以上で無いとシャッターは切れないプライドがある。

ヒットしたヤマメの行動を、水中で観察した時がある。幾ら大物でも上流へは逃避しないが、ヘッドは上流に向けたまま中々下流に降下しない。しかし、ロッドでリバーサイドに誘導すると簡単に寄り付きます。大物ヤマメをランディングする時は、岸辺に寄せて川面からキャッチするといいでしょう。
初夏の本流ヤマメ。
「ヒット山女魚は雌」
本流山女魚最盛期には、殆どが産卵を秋に控えた雌魚が多い。
私は、本流シーズン中に50前後(数年前までは三桁)の尺上ヤマメをキャッチするが、その殆どをリリースしている。
雑誌の取材では、必ずリリースシーンを加えないと掲載できないからだ。瞳孔が開いてもダメ。水から取り上げても、拒絶される。
だから、全ての釣行写真でもビク?は着けていないのです。私は、報道する側だから(暗黙のマナーリングを表示するため)そうしている。食も文化のひとつだと思うけど。程々に!
福島県内水面漁業管轄。南会津西部漁協。рO241:72:2110