<郡山高旗山近郊水路の蛍><福島の自然><蕎麦打ち教室><ソーセージ教室>
<自然の里ホタルステージ>

■福島県郡山市郊外。奥羽山麓に位置する自然観察フィールドが、今回のホタルステージである。ホタルが舞う姿を、自然のままに見られる舞台は既に国内から消えつつある。俺が育った郡山市役所(現在の)近くでは、昭和45年ごろまではホタルは真近に見られたものです。しかし、今となってはその面影は何処にもありません。それどころか、邪魔になるほどいたタニシもザリガニも姿を消しました。
その第一要因は、ご存知のとおり田んぼに撒かれる除草剤が死の水に変えてしまったのです。田植え時期前に、全ての動植物を死滅させる薬剤が全てです。撒かれた田んぼには、一ヶ月間は水草一本育ちません。もちろん、ドジョウもエビもタニシさえも全滅します。

■しかし、驚いたことに現在では都会のビル屋上にあるビアガーデンでもホタルが見られるという。何のことはありません!養殖業者が、自然保護の歌い文句でゼニ儲けをしているだけなのです。のんびり自然温泉では、四季を問わずホタルの生息環境を自然のままに保護しています。
ホタルの里 夏の夕べ源氏の舞 蛍の灯り 温泉蛍   黒窓蛍 秋蛍

 <自然のせせらぎ>

■蒸し暑い夏の夜は、夕涼みが一番ですよね!
しかし、ネオンが見える雑踏の街中では、中々そんな場所に出会うことはできません。暑い日でも、山間の夕暮れ時には気温が10度も降下してきます。夜露と共に、草の匂いも漂ってきます。ホタルは、そんな環境が好きなんです。
自然のままのセセラギは、水中酸素濃度を増してくれます。トンボのヤゴ。小魚。水棲昆虫の幼虫などがたくさん棲んでいます。これらは、自然のままの岸辺(浸透性護岸)があるからです。

■のんびり別館イワナの里は、岩魚の釣り堀と炉辺焼き。そしてこだわりのお蕎麦屋さんです。隣接地となるゴールドクリークに行くには、ホタル橋を渡ります。安全の為電気がついてますが、下の流れを見ますとホタルが優雅に舞っている姿が見られます。

 <ホタルの生態>

日本で「ホタル」といえば、本州以南の日本各地に分布し、5月から6月にかけて発生するゲンジボタル Luciola cruciata を指すことが多い。日本ではゲンジボタルが親しまれていて、これが全てのホタルの代表であるかのように考えられるが、実際には遥かに多様な種がある。国内には約40種が知られるが、熱帯を主な分布域とするだけに、本土より南西諸島により多くの種がある。ゲンジボタルの成虫が初夏に発生するため、日本ではホタルは風物詩ととらえられているが、必ずしも夏だけに出現するものではない。たとえば朝鮮半島中国対馬に分布するアキマドボタル Pyrocoelia rufa和名通りにに成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタル Rhagophthalmus ohbai は真に発光する。

■発光するホタルの成虫は、腹部の後方の一定の体節に発光器を持つ。幼虫は、腹部末端付近の体節に発光器を持つものが多いが、より多くの体節に持っている場合もある。

ホタルの発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPがはたらくことで発光する。発光は表皮近くの発光層でおこなわれ、発光層の下には光を反射する反射層もある。ホタルに限らず、生物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱をほとんど出さない。このため「冷光」とよばれる。

<カンニョボとは?>
■昔は、何処の堰を見ても沢山張り付いていました。
しかし今ではその姿を真近で見ることはありません。
イワナの里では、大切に育てています。カワニナの保護活動をしています。
山からの湧き水は岩魚の養殖に使用していますが、その水路沿いをクリアに管理しています。つまり、生活排水は別に流しています。カワニナの産卵は、ホタルの産卵期に同期します。生まれたてのホタルの幼虫は、大きなカワニナは捕食できませんから、数ミリ程度の小さなカワニナを餌とします。
■ホタルの産卵は、川岸のコケ類に卵を産み付けます。
その数は、一匹の雌成虫で1000個近くも産み付けます。しかし、成虫に辿り着くのは10匹程度になってしまう。

<ホタルの灯り。>
■夏の夜に舞うホタルの灯りは、まさに幻想的な彩です。
この灯りを見て、誰もが心洗われる事でしょう。ホタルが舞うスピード。上下にゆれる優雅さ。これらのリズムが、人々の心の中で和らぎます。世界中に生息する蛍ですが、異なる国々でも和やかなムードで鑑賞されています。

■2008年7月5日。奥羽山麓のせいか、他のホタルエリアよりも10日ほど遅いようです。真っ先に見られるのが、大きなゲンジボタルです。7月末ぐらいからは、ヘイケボタル。そしてお盆ごろには姫ボタルが観察できます。天狗沢の中流域(三穂田町塩の原)でも観察できますので、夏の夜の8時からお出かけしてはいかがでしょうか。●昨年の蛍。

● 現場立ち入りは要確認お願いします。


●蛍を採取しないで下さい!尚、草むらに下りている蛍には手を出さないで下さい。夜行性のマーちゃんに咬まれたら大変です。




温泉ソムリエ:YOSHIO*W