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<秋の磐梯山トレック>
◆福島県を代表する山は、宝の山と唄われる磐梯山である。その麓には、紺碧の湖として知られる猪苗代湖が広がっている。
今回のトレッキングは、単独登山ではなくTV番組の収録が目的だった。私達は小さなザックひとつだが、スタッフは重い機材を担いで登るから大変だ。
◆1887年(明治20年)。那須連峰の茶臼岳が突然噴火。翌88年には磐梯山。93年には吾妻山の一切経山。99年には、安達太良山が次々と大爆発を連鎖。
この時の磐梯山は、成層火山の末期症状とされる水蒸気爆発を20回近く連続して起こした。大磐梯に次ぐピークである小磐梯の約700M部分を根こそぎ吹き飛ばされた。
崩壊した岩盤は30億トンとも言われ、磐梯山の北側に広がっていた旧桧原村南部の森と渓谷が埋め尽くされてしまいました。
◆五色沼入り口に立つ碑文。
噴火による犠牲者は、旧桧原村民653人中234人など477人を数えました。磐梯山現在の標高は、1819M。
◆磐梯山トレックの目的は、03”5月から、KFB福島放送が製作している「猪苗代湖紀行」ラストシーンを収録する。だから、何よりも天候が心配。
折角登ったのに、頂上から猪苗代湖が見えないんじゃ全てがパー!!なのだ!!
しかしながら、山頂は深い霧の中に包まれていた。
おまけに、小雨まで振り出してきたからどうなる事やら!先が思い遣られます!
だって、我々のロケ日には必ず雨が降る!
◆登山口は、裏磐梯側からエコーラインに入った猫魔八方台からだった。トレックパーティーは、私の他に。俳優.中本賢。KFBアナ.飯野雅人。KFBアナ.
笠置わか菜。の4人。
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<出発はAM:8:00>
◆紅葉が始まったブナの樹林帯を抜けて、黙々と頂上に向う。
最初の30分程は、比較的緩やかな登りだった。木漏れ日から秋の陽射しが飛び込んでくる。秋空に木霊する可愛い小鳥の鳴き声。ふと見上げると、シジュウカラが忙しそうにエサを啄ばんでいた。
◆私は、中学時代に表磐梯から一度登ったことがある。
他のメンバーは、初めてのトライだった。因みに賢さんは、浅草出身。わか菜ちゃんは、香川県。飯野君は、秋田県。
私はもう歳だから、みんなに着いて行くだけだ。
この中で、一番タフな人はナント!わか菜チャンなのだ!阿武隈川源流を旅した時には、往路7時間を走破した実績がある。そんときゃ私も同行したけど、帰ってから一週間ぐらいは足腰が痛くてノビてましたよ!
<中の湯>
◆登山口から40分ほどで、硫化水素の匂いがしてきた。
今は営業していないが、以前は温泉宿だった。
今でも、懇々と温泉が湧き出している。
この辺りから、熊笹の緑と高山ツツジの紅葉が一段と鮮やかになってきた。頂上までの残りは、一時間ほど。
◆最初は緩やかだった登山道も、徐々に岩場の段差も広がり急勾配に差し掛かってきた。私は、足に持病があるのでゆっくり進む。
土曜日だったので、登山客も多い。
◆頂上はどうでしたか!
降りてくる方に尋ねたら、ガスが掛かって何にも見えなかったとの事。何てこったぁ〜!!
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<お花畑で小休止>
◆火口壁が見えるお花畑で、少し休憩を取る。
足の裏筋に、マッサージをしていたら明るい陽射しが差し込んできた。ふと見上げると、真っ青の空に磐梯山の頂きがポッカリ空いているではないか。このチャンスを逃す訳には行かない!
裏磐梯湖沼群を背に、一気に頂上目掛けて足を速めた。
微かな希望の証か、我々の背後には大きな虹の架け橋が浮かび上がる。振り返りつつ一時の天空ドラマに酔いしれるが、目的は他にある。
そのすぐ後ろには、真っ黒い雨雲が迫っていたから心中不安が過ぎる。
◆弘法清水からは、急斜面が続くが30分足らずで到達する。
普通ならここで小休止するのだが、頂上を見上げるとガスが通り過ぎていた。チャンスは、今しかない。
先頭にカメラスタッフを立たせて、一気にトレックを開始した。
降りの登山客から、ガサガサ隊ガンバレとの声援が届く!
福島県内の方に違いなかったが、ありがとうの声を掛けながらガレ場にしがみ付く。
◆磐梯山の頂に、全員が無事に到達。
目的の猪苗代湖も、約70%展望が開けました。
次から次と、ガスが吹き抜けていく。
賢さんイワク、まるで牛乳風呂に入っているようだだと!
■真正面が野口英世の生家。
<山頂でコーヒーブレイク>
■今回の登山では、KFBスタッフ紅一点の梨聖ちゃんがアシストしてくれました。
山頂では、真っ先にお湯を沸かしてコーヒーを炒れてくれた。笑顔がすごく可愛い娘。
自然な山歩きが大好きだという。
今ではヨシ爺と呼ばれている我輩だが、後30年若かったらねぇ〜!!
という訳で、最終ロケも無事に終わりました。
ロケスタッフの皆みな様方。半年間大変お世話になりマスタ!
このHPは、ヨシ爺のOriginal .Magazine です。
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