■福島県南西部に位置する田子倉湖。この地は、豪雪地帯とも知れわたる新潟県境にあたる。 12月から、翌年の4月末日までは国道252が閉鎖されてしまう。半年もの間雪に閉ざされている山上湖が、自然なままの姿を残す田子倉湖である。 |
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「田子倉湖はトラウトの桃源郷」 ■昭和30年代に、尾瀬沼周辺を水源とする只見川沿いには電源開発の諸点として、次々と人造湖が造られてきた。奥只見の銀山湖。大鳥湖。そして田子倉湖。その下流域には、10数箇所もの大堰堤が造られて水力発電が行われている。 ダムが造られる以前の只見川には、日本海から鮭が遡上してきていた。 その一部は、桧枝岐川まで遡上してサケ漁が行われていたと言う。今でもその名残から、鱒滝の名称がある。そんな河川には、山岳源流が流れ込み岩魚が生息している。田子倉湖は、戦後の電源開発により大規模な工事が行われたが、その厳しい環境からか今も昔と殆どかわっていない。 |
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「LURE FISHING」 ■福島県のトラウトは、毎年4月解禁となる。 田子黒湖も同時期なのだが、春と未だ々2mを越す残雪が立ちはだかっている。国道の開通は、これより一ヶ月先になる程厳しい中にある。釣り人は、一時間のトレックで湖面に降り立つ事になるのだが、是が又大変なガレ場を降りるのだ。 ■雪解けの湧水に合わせて、50m以上も減水させているからだ。如何なる厳しさを乗り越えてでも、田子倉湖に通う魅力が秘めているのです。それは、70cmを超える巨大な岩魚が棲息しているからだ。ワカサギが浮上する頃には、豊満なサクラマスもヒットする。 |
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「只見沢」 ■浅草岳の麓から流れ込む渓流が只見沢です。 会津若松から、新潟県小出まで向かう途中に田子倉駅がある。国道が封鎖されている間は、徒歩なら2時間半も掛かってしまう為、列車で向かうこともある。ルアータックルは、ABU2500C。湖のキャストには、ベイトリールが最適なのだ。SPリールは、どうしてもツイストラインがが出てしまうけど、ベイトリールはラインツイストが無い。 ■セットルアーは、8ポンドテストに10g。又は12gをセットする。 その殆どが、マイカラーである。つまり、自作カラーリングなのである。何十年も通っていると、岩魚やサクラマスが好む色気が分かってくるのです。早春期の水色と射し込む光。餌の体色。それらを考えながらエアブラシで染め上げていく。 |
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