■福島県郡山市は、阿武隈山脈と奥羽山脈に囲まれている安積盆地である。那須山系を源流とする阿武隈川が、南から北へと縦断している。 奥羽山系高旗山麓に位置する手付かずの自然林。その周辺では七月中旬のゲンジボタル。下旬からのヘイケボタル。そしてヒメボタルまで棲息しています。今回紹介するクロマドボタルは、6月に産卵誕生した幼虫です。幼いながらも、10月上旬までの約4ヶ月もの間光り続けます。大自然だからこそ残る貴重種クロマドボタル(通称秋蛍)、永久に大切に。 ●福島県内情報は「OUTDOOR PRO GUIDE:YOHIO W」まで。 |
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「クロマドボタル」 |
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「黒窓蛍の成虫」 ■体長9〜10o。6月〜9月に見られる 成虫は発光しない。 発光を確認できるのは、全て幼虫である。その幼虫は水中でなく、陸上で生活して、陸生のキセルガイなどを食べている。 里山などの雑木林で、葉の上や地面の藪の中で弱い光を点滅させている。 場所によっては、秋まで光る幼虫を見ることができる。 ■黒窓蛍の呼び名は、真っ黒な個体背面だが頭部後ろに二つの窓枠模様があるためだ。誰が付けたか黒窓蛍。いかにも日本的な幻想火。妖艶灯りの例えかもしれない。 ●NEXT 是がクロマドホタルだ! |