「夕陽大浴場」 秋から冬にかけての落日は、温泉を満喫しながら夕陽を眺めることができます。 フレアする落日を眺めながら入浴すると、何故か心が安らぎます。これらの効果は、視覚から入り込む鎮魂の思いに駆られるものと思います。 落日は終わりの章ではなく、明日への抒情詩です。 一日の疲れを癒して、明日への活力にする温泉効果。緩やかなれど、家庭風呂では味わえないものがあります。それは目の前に広がる湖面のキャンパスだと思います。水面に反射する光の帯は、数十キロとなり湯船にまで射し込んできます。 ☆猪苗代神獣伝説 「冬枯れの夕陽」 夏場の夕陽よりも、冬場の方が色彩的に溢れています。 これらは、晴天よりも雲間があった方が反射するためと思われます。薄い雲。熱い雲。その間に晴れ間があったりと、灰色の雲ながら落日の瞬間にはオレンジ色となる。 一本の光が湖面に射し込んで、それが二本となりやがて3本のカクテル光線になる。春待ちわびる桜の芽。標高600mに位置する周辺の峰々。そこには白い積雪がある。厳寒の自然条件は厳しいけれど、湯船の中は極楽湯です。 ◇絶景の夕陽 |
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「心に残る湖畔の夕陽」 ■夕陽は、朝日とは異なり「心の封鎖」「事の閉め」などの、ネガティブなイメージと思われがちです。しかし、夕陽には、身に余る「心の高ぶり」や我が身の「思い上がり」。幸喜した心を鎮めてくれる「心療効果」もあるのです。 猪苗代湖は山上湖でも、西側には奥羽山脈がありますので、湖上の朝陽は時既に遅しの感があります。もちろん、一六橋方面からは山上からの朝陽と湖面の輝きはご覧いただけます。 右の写真は、晩秋時の夕陽です。天候の加減から、湖面にフレアする時。上空にフレアする場合がある。このような時には、明日は雨の日が多くなる。 湖畔の宿で働く私には、いつも見ているせいか特別な感情はなかったのですが、日毎に移り変わる季節感が、落日の位置が知らせてくれます。 黄昏ゆく夕陽。湖畔の宿は、湖から約20mしか離れておりません。 足元まで迫る光を跨ぎながら?シャッターを切る。これは快感です! |
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<カモと夕陽> ■猪苗代湖には、晩秋から数万羽という渡り鳥がやってきます。 一番多いのは、やっぱりカモ達です。11月になると、シベリアから白鳥もやってきます。数が増える頃には、磐梯山が雪化粧しています。中には、傷ついてシベリアに帰れなかった白鳥もいます。白鳥物語。 真冬の湖岸帯は、波の音と吹きすさぶ風の音だけです。 野鳥たちは多様達は、人が近づいても飛び立つことはありません。この時期だからこそ、自然が身近に感じられます。一人旅。夫婦旅。人其々が、心に残してほしい夕陽です。 |
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<夕陽風呂> ■夕陽は、一人で見るか誰と見るか。 それとも露天風呂から眺めるのかによって、心に残る残像は異なります。 今日のケジメと、明日への活力を繋ぎ止めるのが心得です。とは言うものの、宴会前と後は大分違うものです。お酒の前は、世間話で大賑わい!飲酒後は?落ち込む人もいれば、黙り込む人。宴会の続きか、大声でしゃべりまくる人。そのどちらも、ドキュメント人生街道ですね。 露天風呂は、観天望気ならぬ心と体の健康には最適です! 頭寒芯温には最適です。この言葉は、頭を冷やして体の芯温を高めるということです。つまり、体温上昇による高血圧。心身疲労を与えない入浴の方法なのです。 温泉ソムリエ提唱する視野の世界。湖畔の宿には、天空の空と紺碧の湖が見渡せるのです。これらは、いかなる病院でも治療できない効能と効果があります。 |
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