<秘湯二岐温泉と秋イワナ (福島県天栄村二岐源流)>
東北道白河ICから、会津西街道下郷町に至る県道羽鳥湖線を経由して、福島県の秘境天栄村二岐源流を目指した。R118に合流すると間もなく。二岐山(1,544.3m)が左手に見えてくる。 この麓の源流には、二岐川と河内川が流れ鶴沼川に合流している。どちらの渓流を遡行しても、日本の秘湯として人気の、二岐温泉に辿り着く事ができる。
「二岐川」
この渓流は、最上流部を狙うよりも、鶴沼川合流地点から、約1K上流付近から入渓した方がポイントが多くなる。キャストを開始して間もなく、20cmクラスの山女魚がヒット。 それから30分ほど、全くアタリが無かったのだが、あるポイントで12番のハンピーフライをセット。流れが大きな岩に阻まれて、小さな滝を形成している。その落ち込みサイドには、いつも岩魚が着いているのだ。
身を低くして、滝裏側にフライを突き入れた。
大きなフライは、沈下する事も無く表(オープンフィールド)に出てきた。その瞬間、キャスターが描いた通りに秋イワナが飛び出した。
「河内川上流」
河内川は、湯本小学校より下流域で鶴沼川に合流する。この渓流は、上流で林道が途中横断するものの、その途中林道は川と離れてしまうので、入渓点は慎重に選びたい。下流から入渓すれば、林道まで約5時間遡行となる。 今回は、林道橋から上下のポイントを探ってみた。渓相は、源流特有の落ち込みの連続だ。下流域では山女魚の姿も見られるが、この付近ともなれば精悍な居着きイワナだけの世界となる。
クリアな水色だけに、いい加減なキャストでは見向きもされない。しかし、禁漁真近となる9月末なら、ワイルドなフライでもライズする。土手を降りるときに、無数の山イナゴを確認していたのだ。 9F4Xリーダーには、12番腹赤エルクハンピーをセット。倒木のある淵際に、アンダーキャストを試みた。一瞬魚体が見えたのだが、また岩下に入ってしまう。 直ぐにチャレンジしないで、間を取り再度シュート。今度は待ってましたとばかりに、咥えてくれました。林道橋上流部は、カーブ際に大きなプールも点在している。他の渓流では難しいサイトフィッシング(イワナを確認してキャスト)も面白い。(全てC&R)
●釣券:羽鳥湖ダム下。柳屋商店TEL:0248:84:2224●アクセス:東北自動車道・白河IC~R4号線・県道白河羽鳥線・R118号線・県道経由、約40キロ、約50分。
<秘湯の出湯>
二岐温泉郷には、5軒ほどの湯宿がある。
その中でも、柏や旅館。あすなろ荘の自噴岩風呂は格別です。
四季折々の風情を、渓流の瀬音と共にゆっくりと堪能する事ができるでしょう。。
●二岐温泉泉質 カルシウム・硫酸塩泉(旧温泉名 石膏泉)検温53度ph:8.9
効能 糖尿病 神経痛 切り傷 火傷。
天栄村観光協会HP
車で…東北自動車道白河ICから70分。
電車で…JR東北新幹線・東北本線新白河駅~車60分。JR東北本線須賀川駅:45分。
●宿泊: 大丸あすなろ荘
福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉
TEL:0248-84-2311
●宿泊:柏屋旅館
●柏屋旅館:〒962-0621 福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉
予約専用:0120-84-2316 TEL:0248-84-2316