<<ヨシ爺の巨大魚伝説>>
  [イワナ沼伝説]
◆東北の尾根である奥羽山脈には、杣師やマタギが生活する独特の文化があった。
春の山菜から、秋のキノコ類まで塩漬けにされ食されてきた。少量の米と交換するために、獣を狩り毛皮や肉を得ていた。その彼等が、大切に守ってきた森の沼。下流からイワナを運び、常備の食料として蓄えていたのだ。

◆東北地方だけでも、イワナ沼と称する湖沼は20数箇所もある。
その沼には、必ず主様がいたと言う。その主は、沼の守り神であり彼らの神でもあった。
だから、その主様を捕獲しても絶対に食することは無かったと言われる。いつしか巨大化して、沼に嵌った村人を飲み込んでしまったそうだ。それに怒った村の衆は、森の沼を一滴残らず干してしまったそうだ。
それ以来、村には雨が降らず水飢饉となり滅びてしまった。

伝説の湖沼◆伝説とは、人が創り上げたものと相場は決まっているが、一言で笑い飛ばしてしまってはロマンもヘチマも無い。これらの作り話には、不思議な事に根拠があるのである。不思議とは、人の心の迷いであり霞でもある。そんな伝説の湖沼の彼方に、年老いたヨシ爺がアンディーと旅する事にしました。
でも、定かな歴史検証ではありませんので、程ほどに御鑑賞くだりいませ。
<2004.7.10 >


「ALASKAノーム」21キロのキングサーモン。
◆1980年。
アンカレジ空港から小型ジェットで2時間程で、ベーリング海沿岸部の町アラスカ州ノームに着いた。湾内から遡上するキングサーモンは、その殆どが10キロ以上のビッグサーモンばかりだった。フライロッドは、ORVIS9F#9番。タイプUシンキングラインに、ナイロン5号ストレートリーダー3m。フライは、オリジナルサ−モンフックだ。

◆アップクロスキャストしてからカウントダウン。
流芯サイドを、速目のスピードでリトリーブ。フッキングは、地球にフックが突き刺さったかのような衝撃だった。その後は、どうにも動かない。ようやく異物に気付いたサーモンが一気に走り出した。もう止まりません。自分も一緒に河原を走り出しました。この時、転んだり息が切れたらライン毎持っていかれます。ようやく戦いに勝った時には、暫くは呆然!!次のキャストまでには時間が掛かってしまいます。

◆そんな想い出を胸に、1995年夏。再び訪れてみました。何もかもが昔のままでした。
ジェットボートで川を一時間ほど遡ると、小高い丘の上に大きなログハウスがあった。ここをベースに毎日フィッシングライフ。尾鰭の綺麗なグレイリング。ドッグサーモン。ピンクサーモン。キャットフィッシュ。其処には、とてつもなくワイルドな世界が広がっています。是非一度、旅をして下さい。巨大魚が待っています! 

 <ALASKA1> <ALASKA2> <ALASKA3> <CANADA> <AMERIKA>
「中禅寺湖のレイクトラウト」レイクトラウト。
◆国内で、レイクトラウトが棲息している随一の湖が、栃木県日光市西部に位置する中禅寺湖である。ここには、レインボートラウト。サクラマス。イワナ。ブラウントラウト等が、ルアー&フライフィッシングでヒットする。
◆この湖に通い始めて30年。
昔は、湖岸から簡単に大物をヒットとさせる事ができました。
一番の想い出は、1mオーバーのレイクトラウトをヒットさせた事かな。12gの輸入サラマンダースプーン(950円)をキャスト。足元近くまでルアーが接近してきた時に行き成りガツン!とアタリ。シェクスピアのぶっといグラスロッドが折れるかと思うほどひん曲がりました。

◆是が、最初で最後のメーター級とのビッグファイトでした。
それから数十年。ヒットしても55cmがやっとこの釣果です。この湖には、食べて美味しいヒメマスも棲息しています。
4月の解禁当初は、国道側からのフライキャストでチャレンジ。5月から6月には、モンカゲロウがハッチしてビッグチャンス到来。
最近では、一般レジャー観光誘致客をメインにしているのか、年々大型魚が釣れなくなっていると言われている。
昔は何もかも、よかったですねェ〜。今では、夢見るフィッシャーとなりました。

 <LURE FISHING>  <FLY FISHING>

スーパーヤマメの世界45cmスーパーヤマメ。◆フレッシュリバーを愛するフィッシャーは、イワナと山女魚釣りが大好きだ。
特に、山女魚に想いを抱く釣り人が多い。何故か、私も同じ想いを抱くのである。
今思えば、釣りを始めた頃は釣れれば其れで満足する普通のお遊びだった。
しかし、年齢と共に山女魚の色気に惑わされる事になってしまったのである。
◆どうしても、デカイ山女魚をゲットしたい一途な願いを込めて、週に三日と仕事をホッポリ投げて本流に通い詰めた。3年目の初夏。普通の山女魚が、突然食性が変化することに気付いた。5月頃までは、水生昆虫を主な餌としていたが、初夏の兆しが現れる6月になると浅瀬で小魚を追い回す光景に遭遇。もはや、ストマックポンプでは対処しきれなくなっていたのであ。

◆次なる難題は、山女魚は色を確実に識別していると言う事実だ。
トラウトフィッシングは、擬餌鉤の形と色でヒットさせるのが基本である。
其れは、何故でしょう。これらは「身の色。餌の色。タマゴの色。」等の三大色をイメージして作成しています。
でも、その日のフィールド状況によっては、ヒットしない事も多々ありますよね。だから、自分好みの色気?を選択して己に耐えるのです。
ここまで大きく成長するには、数々の修羅場を潜り抜けてきているのです。ネオンサインの下に蠢く熟女魚のようにね。だから、成人でなけれ
ば咥えて貰えないのは当然のことです。尚更、ウソッパチの擬餌鉤でムチムチの熟女魚を釣ろうなんて虫が良すぎます。
<驚きの解剖医学>
腹太山女魚の胃の中は、おびただしい数の小魚が詰まっていた。この検体は、ヒットランディングした時に小魚を嘔吐したものだった。
その現物とは、99%オイカワだったのである。何故、山女魚はオイカワが好きなのか。その秘密は、オイカワの鱗紋様が教えてくれます。
 <"SUPER YAMAME WORLDS>

黒又このイワナ。「山上湖の巨大魚」
◆主な山上湖は、発電や治水の用途で造られた人造湖だ。
しかし、ここに流れ込む渓流は昔のままで渓魚が生息していた。
山間の渓流には大量の餌は存在しないが、湖には「ワカサギ。ウグイ。クチボソ」などの小魚が自然繁殖しているので、これらが捕食されている。このため、渓流では育ちが遅く不可能に近いが、湖では80cm以上にも岩魚が育ちます。
◆巨大なイワナと言えば、新潟県湯之谷村に存在する銀山湖が有名だった。
1970年頃には、80cm前後は良く釣れていたものだ。私のベスト記録は、1975年大津岐インレット(ルアーフィッシング)で、75cmをヒットさせたのが最大だった。それ以来は、55cmまでは行くのだが中々60cmオーバーとはならない。
◆福島県只見町(浅草岳山麓)に、イワナ沼がある。
昔はけっこう大きな魚体も見られたが、最近では殆ど居ないのに等しい限りである。
先だってか、何処かのTV局が俳優さんを連れて来て「巨大魚1mイワナを狙う」何て番組を放送していたけど、バカじゃないかと言ってやりたい!
ここには鯉しか居ないんですよ。俳優さんが、黒い巨大魚を見た!なんて、其れらしく反応していた。
だから、それは真っ黒な大ゴイだっツゥのに。
◆裏磐梯秋元湖近くにも、イワナ沼があり若い頃は随分通いましたです。尺イワナしか釣れなかったけどね。
釣れなかったと言えば、山形県朝日村の滝タロウもダメだったですねぇ〜。帰りには、滝タロウの饅頭買って喰っちゃいました。
その後何度か行きましたが、42cmが最高!!喰っちまったのが、災いしたのかも知れませんね。
 <”田子倉湖の巨大魚>  <”黒又湖の巨大岩魚>

初秋の本流山女魚。黄金の熟女魚」

◆産卵を控えた本流山女魚は、日増しに遡上体制を整えてきます。
瀬頭下流の、大岩サイド。流れが緩やかになる堰堤付近などに、数匹の仲間とクルージングしています。これらを狙うには、水中を激しくウオブリングするルアーブレードよりも、柔らかいマテリアルが揺らめくウエットフライが似合います。

◆FFタックルは、9Fロッドに#5&6番フロートラインを使用。
リーダーは、9F3XでOkです。流れと水深を考慮して、アップクロスでキャスト。
フライが、カウントダウンして自分の位置に来たらリトリーブを開始する。そのスピードは、流れよりも少し速めにラインワークするのだが、流れにラインを乗せながら僅かにリーリングするのもストライクを逃さないコツでもある。

◆福島県なら大川や伊南川に通いましたが、秋田県の米代川。桧内川。雄物川にも釣行しました。
自慢は、やはりオリジナルスプーンかな。是がなかったら、「スーパーヤマメの世界」は完成してませんでしたからね。
オイカワの婚姻色鱗紋様を、借りてきた拡大レンズで引き伸ばしたりと。(この頃デジカメは販売されていなかった。)
そして遂に、オレンジの色彩をベースにパールブルーマーク。何層にもカバーリングするシースルーなクラッシュカラーを仕上げた。
後々、このルアーセレクトをマジに見詰めますと、どう見てもネオンサインが灯る歓楽街を思い浮かんでしまいます。
やっぱり、熟女魚釣りはスケベな人間がすることなんですかねぇ〜。この味を知ったら、もうヤメラレマセン。
決して私の真似だけはしないように。どうしても熟女魚を騙す詐欺師になりたかったら、是非オリジナルなブツを使ってやってくださいまし。

 <熟女魚の初秋>  <街の熟女魚>