<<ヨシ爺が行く。本流山女魚LURE FISHING STORY>> 福島県南会津伊南川 4”7.5 | |||||||||||||||||||
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[夏本番。スーパーヤマメの季節だ!] ◆この季節。 南会津の本流域には、ピンク色の川ナデシコが河原一面に広がる。 待ちに待った本流山女魚のシーズンである。福島県南西部に位置する南会津郡南郷村。尾瀬沼水系を源とする渓流は、桧枝岐村。伊南村。南郷村。そして只見町を流れる清流である。 この季節まで待っていた訳は、本流詐欺師として尺上山女魚しか狙わないプライドがあるからだ。#6番大型フックを使用するウェットフライフィッシング。そして、川底を這い回るワイドスプーンで狙うかは、本流の様相で決まる。 ◆何故、こんなにデカイ擬餌鉤を使用するのか疑問に思うかも知れない。 其れは、本流山女魚の食性を知らないからだ。水生昆虫をイメージしたフライや、渓流用のスピナーベイトルアー等をセットしても無理なのだ。即ち、初夏からは小魚(オイカワ)を常食とする熟女魚のお口に合わないのである。 <AM*5:00。> ◆天気予報とは裏腹に、快晴となってしまった。 熟女魚を狙うには、濡れる日?(深く考えなナイ)。 詰まり、曇、又は小雨の日がベストなのだ。 @葦際の浅瀬に小魚が群れる。 A川面に光が射し込まない。 Bフィールドに影が生じない。 C瀬尻に姿を現す。 D釣行時間に関係なくヒットする。 ◆天気がドンピカだと、これらヒットアクセス条件が、全てパーになってしまう。こんな時には、できるだけ早朝から入渓してアタックする事だ。いつもなら、只見町深沢温泉付近からキャストを開始するのだが、今回は朝が勝負と古町温泉裏の急流から挑んだ。 <絶対の自信作> ◆6Fルアーロッドに、ABUカーデナル33スピニング。 ラインは、6£150ヤード。(下巻きの場合は100ヤード) セレクトルアーは、オリジナルSPスプーン6g。8g <ヒットカラー> ◆オレンジ&ブラックマーク。レッドヘッド&ブルーパール。 オレンジパール&ブルーパーマーク。パールホワイト&ゴールドラメ。 ◆15分も経たない内に、軽快なアタリがありファーストヒット。 しかし、普通なら満足なサイズ(25cm)だが、写真も撮らずにリリース。急流の岩場が、連続するカーブの大トロ。 二つ目の流芯で、重く圧し掛かるような感触。手巻きしたシングルフックを、しっかりと唇に差し込み、一年振りで味わうムッチリ感にスーパーヤマメと確信。山女魚は唇が軟いので、ロッドテンションを利用しながら素早くキャッチ。予想通り、見事な33pスーパーヤマメだった。 ◆夏の太陽が、ギラギラ照りつける最悪のコンディション。 しかし、どうしても試したい場所があった。小さな堰堤を控えた、橋下(小林地区)のディープポイント。 左岸から、少し立ちこんで橋脚サイドにキャスト。セットルアーは、赤系を背面にブルーのパーマーク6g。川底に、いったん沈めてから流れよりも早めにリーリング。 3投目で、モゾモゾっとアタリ。又しても、尺上の本流山女魚だった。 このポイントでヒットした理由は、橋桁の暗部(影間)を狙ったからである。 「キャスト&リーリング」 ◆アップクロスで狙う場合は、余り角度を取らずにキャストすること。 どうしても下流からキャストする場合は、カウントダウンをさせたら素早く着水ラインをメンディングしてからリーリングを開始する。こうする事によって、ルアーのヘッドがキャスター側に向くからだ。ワイドスプーンを使用する効果は、足元まで川底に沿ってスイミングするから追いを確認。其れによって、ルアーをチェスさせヒットさせることも可能である。 <スーパーヤマメの世界> ◆初夏から、小魚を日に30匹以上多食して秋の産卵に備える。東北の本流域も、急激な河川改悪により棲息権が年々脅かされています。 川底は、掘り起こした大量の土砂で埋まり続けて、本流の流れは変わり果てている。 ◆本流嗜好釣り人の増加で、伊南川の個体数も激減している。 もちろん、河川環境の変化によるものだが、本流山女魚の人気と共に小さな山女魚がキ−プされているのも事実だ。 私が余り煽るからだと言う人も居ますが、皆楽しく本流釣をして頂きたいと思って公開しているのです。 自分だけ楽しんだってしょうがないでしょう。 アクセス:東北道西那須野IC〜R400.R121.R289経由。 南会津西部漁業組合:0241:72:2110 |
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