人工肛門封鎖手術後の療養記

２月２６日

腹上に飛び出していた真っ赤な小腸と中腸の二官。

自分では、この二本の腸管の出口を縫合して腸内に戻すのかと思っていたが、術前の説明では横にしたまま結合させるような事を言っていた。まぁどちらにしてもプロの先生が施行するのだから、こちとらはベット上のマグロ状態。お好きにどうぞと言うしかありません！

傷の直りは早く、手術三日後からはカットバン一枚の治療時間５秒になりました。

しかし、腸内は相変わらずの下痢に悩まされていた。おっかなびっくり屁をこく！一度目は何とが排出成功！調子に乗って二発目をしようとした時に、出口付近に痛みが走った！それでも力んだら変なものがピュッと噴出した！やばい！苦しみの中で二発目は失敗！ホントに情けないです！

自分の病状は止むを得ないにしても、このところ二日ほど殆ど眠れていません。

両隣の患者が、夜中に喚き散らすのです。その度に看護師さんが宥めるのですが効果はゼロ。

次の日に、どんなアホが居るのか、カーテン越しから覗いてみた。何と！両手には大きな手袋。両足はベッドに縛られていた。つまり、酸素マスクどころか点滴針まで引き抜いてしまうらしい。それも無残な姿でした。そうか。ここは末期がん専用の病室なんだと気が付きました。そう言えば、俺も余命一年とか言われていたっけな！！

２月２７日

今日から食事が出てくる。

２５日お昼に、一度は粥が出たのだが吐き出してしまったために中止されていたのだ。

薄い粥にコーンスープだもの、とても喉を通りません！マヨネーズ。ケチャップ。チーズ。

ドレッシング。中華料理。これらはすべて大嫌いなのだ！

こんなモノが、朝昼晩と出てきたため、ついつい食欲に負けて盗み食いした！

大好きなブレンドコーヒーにビスケット二枚！これが最高に美味しかったです！ところがその５分後。大変か事態が発生した”ようやく落ち着いてきた腸内が、大暴れ始めたんです。駆け足でトイレに入り込んだが、とても出ることができません。垂れ流しになっちまう。。。。とほほ。

２月２８日。

１週間続いていた昼夜の点滴が外された。

明日は退院する。担当医から、３月４日退院予定と言われていたのに、自分勝手に２９日退院を申し出ていたのだ。こんな騒々しい病室にいたら、こちらも重病人になっちまうからね！あ。俺も病人だったな。